購入価格 ¥約三千圓(弐本で六千圓)
ブロムプトンのタイアサイズは16 x 1 1/4(32-349)である. 純正のタイアも決して悪くはなひ物だが, 餅は餅屋. 独国のシユワルベ製を試してみた.
此のKOJAK, 製造中止となつたSTELVIOの後継製品であるが, STELVIOに比すれば, やや太い. 然し純正タイアに比すれば十二分に軽快であり, 走りの印象は一変する. 純正のイエロオラベル・タイアも, 此のKOJAKと同じ230gなのであるが, 印象は驚く程異なる. 対応空気圧は70-115psiであるが, 100psiでは振動がややきつい. 体重にも拠らうが, 90psiを上限とするのが良ひだらう.
ブロムプトンは元来, まつたりと愉しむべき自転車なのであらうが, まつたりと愉しむうちに, つひつひ遠出をしてしまひ, ええいままよ, 何処までも行つてしまおうかと距離を伸ばしてしまう事が, 勢ひ多い. そんな時, 矢張り純正の太いブロツクタイアやシユワルベ・マラソンよりも, 細身でスリツクなこのKOJAKのほうが, 楽しいと思ふのである.
但し, M3R等のタイアドライブ・ダイナモを使用されておられる方々には, お勧めしない. 悩ましい所ではあらうが, その際は, 同社マラソンのような, タイアサイドが厚く丈夫なものの使用が推奨される.
ブロムプトンを買つてはみたものの, 「何だか鈍重で母型軽快車と変わらぬではないか. ちよつとがつかりである. 」と訝しむ向きは, 是非このKOJAKを試してもらいたい. ブロムプトンにも意外に高い走行性能があることに気附かれるだらう.
パンクのリスクは, 純正やマラソン等のブロツクタイアに比べ, 特に高くなるとは, 個人的には思はない.
因みに此のKOJAK, 定価が弐千圓程度高価なフオルデイング・タイプも存在する. そちらはカタログ重量が175gと更に軽量である. いずれ試してみたいところである.
価格評価→★★★★★ 安ひ....此のタイア自体は。
評 価→★★★★★
カタログ重量→230g