購入価格 ¥20000
軽さを求めてカンパやSRAMを使っていたが、不具合や故障に見舞われ、やはり信頼性とサポートが重要だと思い、シマノに原点回帰。
前世代と比べるとワイヤー内蔵となり、ブラケットのデザインもスマートになったし、重量も多少軽くなった。
ブラケットの形状は78系コンポからがらりと変わり、直線的になった。変速メカニズムがブラケット先端から根元に移動し、太くなったために握りにくいという評判も聞くが、
私は手が大きいこともあり、しっかりと握りこめるため前世代のSTIよりも好感触だった。
シフトレバー、ブレーキレバーの動きはリンケージを介してブラケット根元の心臓部に伝達される構造で、
ブラケットを握りこむとリンケージが直接中指に当たるが、きちんと面取りされていることもあって気にならなかった。
ブレーキレバー形状は可もなく不可もなく。ただ7900デュラエースに比べるとレバーの幅が広く、ぼってりとした印象がある。
太いぶん握りやすいかといえばそんなことはなく、79デュラのほうが良かった。
リターンスプリングが若干強い気がするが、これはフリクションの大きいワイヤー内蔵フレームが増えたため、確実な動作を狙っているのかもしれない。
新たにブラケット内蔵となったシフトワイヤーは、ハンドル外側を回すか内側を回すか選択できる。
ワイヤーの引きの軽さを考えると外回しが良いが、ロングライドで尺骨神経を圧迫してしまい、小指の痺れが数日間引かなかったため内回しに変更した。
変速操作のフィーリングは大きく変わった。
まず、ブレーキレバーを横に倒してワイヤーを巻き上げる動作がショートストローク化され、リヤを一瞬でシフトダウンできるようになった。
慣れないうちはつい大きく動かしてしまい、2段変速してしまうほどだった。慣れるとキビキビ動いて良い。
フロントも、インナーからアウターに上げるストロークが短くなり、以前より頻繁にフロントを掛け替えるようになった。
しかし、シフトレバーでワイヤーをリリースする動作は改悪された。リンクを介するためか、シフトレバーの遊びが大きく、奥まで押し込まないと変速できない。
また、6600アルテや4500ティアグラはシフトレバーを軽く押しこむだけで変速されたのに対して、6700アルテはクリック感が強い、スイッチのような感覚。
指を動かす量も大きくなっているので、頻繁にミスシフトしてしまう。
レビュー時点で2500kmくらい乗ったが未だにシフトミスする。少なくとも私には馴染まない。
シフトレバーにスペーサーを挟み、ショートストローク化して様子見している。
一番の欠陥は、シフトレバーを押し込むと鋭利な突起が出現すること。
ここに指先を引っ掛けてザックリと切ってしまった。流血してSHIMANO REDに。痛い。
プラスチックとはいえ危険なので、紙やすりで角を丸めておいた。
電動ありきで作ったからだろうか。不満な点が目立つ。
洗練された見た目とは裏腹に、製品の印象はイマイチであった。
価格評価→★★★☆☆ こんなものでしょう
評 価→★★★☆☆ ふまん
公称重量 447g
実測重量 442g