購入価格 六百参拾圓
ブロムプトン愛好者には周知の事実であるが, 此の自転車, 折畳み上の制約から, ハンドルを余り前に出す事が出来ぬ. Mハンドルにて, まつたりポタアリング(puttering)を愉しむ婦人方には, 余り気にならぬ事ではあらうが, フラツトバア・ハンドル仕様に改造し, スポオツ的なライド(ride, 即ち走行)を模索する諸兄には, ハンドルの近さが, 課題となる.
そこで, ステムのボルトを取つぱらつてしまひ, クイツククランプ化する方法を, 紹介しやう. その為に最も便利な素材となるのが, 此の「TIOGA シートピン・ピンタイプ」である. 何が良いかと云ふと, 此の商品, 一般的なシイト用クイツククランプに比べ, ボルトが太いのである. これは, ブロムプトンのステム穴に入れるにあたつては, 大変都合が宜しい.
なほ, ボルトが長過ぎる場合は, 金鋸等で適宜カツトすべし.
全体の構成は, かうなる. 必要に応じてワツシヤアを入れたほうが, 良い.
完成である. 見た目も, すつきりして居て, 使い易い. 乗車時には, 好きなだけハンドルを前に出せるので, 前傾姿勢が取れ, 長距離走行が楽になる. 折畳みの際には, 此れを弛め, ハンドル及びブレエキレバアが干渉しないやう, 角度を変へた後に, 畳みこめば, 良い(ブレエキレバアは, 手で角度が変えられる程度の強さで, 締め付けておけば良いのである)
ブロムプトン・ハンドルのクイツク化には, 非常に良いパアツである.
但し, 此のクランプの「取り外し可能なレバア部」は, ロツクタイトやアロンアルフア等で, 嵌め殺し接着する事を, 推奨する. このレバア部は, 元来, サドル盗難防止の為, 取り外し可能なのであるが, ブロムプトンのやうな小径自転車は, 振動を多く拾う為, 兎に角あちこちのネジが弛む. このレバアも例外では無く, 「あ゛つ!」と云ふ間に弛み, 走行中に失われる可能性がある.
私は, 一つ失くした. ORZ.その為, 同型のパアツを買い足す羽目になつた. 注意されたし.
価格評価→★★★★★ 安ひ....此のパアツ自体は。
評 価→★★★★★