最近MTBを再開したこともあってJensonUSAの通販もよく利用するようになったが、オペレーションにはまだバラツキがあるようだ。先日全て在庫ありの商品を注文した時は数日経っても「発送済み」メールが届かず、オーダーステータスもなかなか発送済みに代わってくれず、問い合せても珍しく返事がなく、二度目の問い合わせ時(注文後一週間以上経過)にはじめて「発送済み」メールが来た(問い合わせに対する返事はなし)。昔のJenson、というか昔のアメリカの通販はどこもこんな感じだった。たまたまだったと思いたい。
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さて、そんなアメリカン対応のJensonUSAだが、実店舗も利用してみたのでレビューしてみたい。店舗所在地はアメリカ合衆国カリフォルニア州コロナ。ちなみにリバーサイドにあるのは倉庫であって買物はできないので注意。日本からのアクセスは、関東ならまず成田か羽田空港を出発、ロサンゼルス国際空港(LAX)に向かう。ここまで9000km弱なので無理に自走はせず、飛行機等を利用するのが無難だろう。LAXからJensonUSAまでは約53マイル(85km)くらいなので自転車でも行けるかもしれない。成田から合計16〜7時間はかかるため、あまり利便性は良くはない。

店内はそこそこ広いがウォルマートのように広大なわけでもない。大きさ的には新しくなった「なるしまフレンド」の半分くらいだろうか。なんとなくワイズロードのように雑然とした店舗を想像していたが(たぶんパーツがたくさんあったらいいなという願望、というか妄想)、実際は神宮のスペシャライズドや六本木のトレックコンセプトストアのような感じだった。セレクトショップ的な、清潔な雰囲気だ。陳列してあるパーツも客もあまり多くはなく、これがあのJensonUSAなのか、とやや拍子抜けしてしまう。BGMには小音量でかすかにレッド・ツェッペリンが流れていた。
MTBの完成車は20〜30台程度あり、このあたりはさすがといった感じ。ブランドとしてはninerやJamisの販売に力を入れているようだった。あとウェアが意外に多く、トロイリーデザインとmavicを推しているように見えた。CHROMEのシューズなどもありちょっと嬉しかった。
パーツを何点か購入したが、陳列されていない商品も勿論ストックしてあるらしく、店員さんに聞くと案外すぐに持ってきてくれるし、カウンターでJensonのウェブサイト画面を見せてくれて「これでいいんだよね」と確認してくれる。サイトの画面は商品データベースとしても活躍しているようだ。接客は基本的に放置系でこちらとしてはありがたいが、一応「何かわからないことがあったら声をかけてくれ」とのこと。感じは悪くない。
品揃え的にはMTB関連が中心ではあるものの、ロード用ハンドルなども売っている。値段は勿論安い(Web価格と同じ)。
というわけで、たまたま近所を通りかかったので買い物してみたが、店内にあれもこれも素敵に並べられているわけではなく、日本のなるしまフレンドやワイズロード的な品揃えを期待して行くとたぶんガッカリするだろう。しかしそれはJensonがダメなのではなく、日本のリアル自転車ショップの商品在庫がすごすぎるのだ。恐らく日本のショップは品揃え的には世界最高レベルなのではないか。そんな印象を持った。このお店はなんとなく自転車やパーツを眺めに行く場所ではない。買いたいものをあらかじめピンポイントで電話注文しておいて引取りに行く店だ。
JensonUSAの実店舗で買い物をするためにわざわざ半日以上かけて行ってみる必要はないと思うが、近辺のスカイラインやチノにライドに行く場合は、立ち寄って予備チューブやタイヤなどを仕入れておくと良いかもしれない。ローカルのトレール情報なども気持よく教えてくれるだろう。
価格評価→★★★★★ ネット価格と同じなので安い
評 価→★★★★☆ 日本人の我々から見ると品揃えの面で物足りないが、普通に良い店舗