購入価格 ¥3,675(フロント)、¥6,300(リア)
BD-1系のカスタムで、最も悩ましいのがサスがらみ。
折りたたみの機構上、主にパーツの破損を回避するためのサスであるため、リジット化することは不可能(リジット化するぐらいなら普通のミニベロにしろ、という…)
完成車付属のフロント用スプリングと、リア用エラストマ樹脂のサスは自分にとって乗り心地の良いものではない。
フロントサスはダンシングの時大きくたわみ踏力のロスを感じるし、リアサスは不必要によく弾む。
このようなサスによる乗り味を改善するために、小径車に強いショップではオリジナルのサスパーツを開発し、販売している。
それだけユーザーニーズが多いのだろう。
有名どころは3店舗ほどあり、
*サイクルハウスしぶや(
http://www.cycleshibuya.com/)
*加茂屋(
http://www.kamoya.info/)
*Y's Road系列(
http://www.ysroad.net/)
各ショップごとに違ったアプローチをしているのが面白い。
ただ、自分の使い方として「必ず折りたたんで収納する」という縛りがある。これは収納スペース的な問題でいかんともしがたいのでw、必須条件。
加茂屋とY'sのパーツは、(実際には判らないが)折りたたみをオミットしての乗り心地向上、というベクトルの商品である(様に見える)。
それではまずい。
というわけで、(長い前振りだw)、サイクルハウスしぶやのオリジナルパーツに決定したのだ。
フロント・リアともにスプリング(リアは芯にエラストマも使用したハイブリッド)であり、多様なカラーと硬さが選べる。
フロントはばね定数50%アップというハードを選択。リアもハードを選んだ。
カラーは統一感を出すためにクロムで揃え、Frettaにシルバーのアクセントとして生きるようにした。
乗り心地はずいぶん向上した。
サスの不快なたわみはほとんど感じない。だが小さな段差を越えた時には確実にショックを吸収してくれていることが分かる。
利きすぎない感じが自分にはかなりフィットした。坂でダンシングしてみても、以前ほどたわまなくなったせいか、素直に進むようになった。
いいことずくめのようだが、些細な欠点がある。
それは、オリジナルの寸法よりも長いことだ。
そのせいか、フロントスプリングは固定フックに引っ掛かりにくくなった。長くなった分、フレームと接触する角度が変わり、ジャストフィットしない。
純正品では見ないでもフロントフォークを展開すれば勝手にフックが引っ掛かったが、交換後は手で向きを直してやらないと入らない時が多い。
リアも同様で、フィッシュボーンという樹脂製フックパーツに引っ掛かりにくくなる。サドルを結構な力で押し込んでやらないとロックしない。
頻繁に折りたたむ自分にとっては、若干のストレスではある。
が、乗り心地向上の恩恵と比べれば大したことはない。
買って満足、乗って満足の逸品である。
価格評価→★★★☆☆(ショップオリジナルだし、これくらいなら)
評 価→★★★★★(酒の肴も兼ねるこの輝きを見よ)