購入価格 ¥2500(推定 LD150とセットで4000円位)
キャットアイというメーカーは、日頃から愛用しているメーカーでは
あるが、前々から気に入らない所が1つある
新製品を発売する時に、日本が後回しにされることが多いのだ
ドイツの調査によると、世界のホテルの従業員に
もっとも評判が良いのは日本人という報道があったが、
まあ、性格温厚な民族なわけだ。そこで、新製品発売時に
問題になる旧製品の在庫を、温厚な方々に買っていただこう
とこういう魂胆なんだなと、常々睨んでいた
ちょうどwiggleで日本未発売のEL220とLD150のセット販売を
していたので、好奇心半分で注文してみた。
(最近いくつライト買ったんだ?阿呆か?という声があちらこちらから‥。
我ながら、何やってんだ?と思わないではないが‥)
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ちなみにメーカーのHPによれば
点灯 点滅 明るさ
210 100時間 200時間 140カンデラ
220 60時間 120時間 170キャンドルパワー
となっている。カンデラとキャンドルパワーがどう違うのか
よく分からないが、世界共通発売の他の商品でみると
カンデラ=キャンドルパワー×1.2で計算されている(530除く)
ようなので210に比べ、約4割強明るくするかわり、
ランタイムが60%になったのが220なわけだ
(メーカーのHPには210比2倍明るいとあるのだが、
どういう計算なんだか良く分からん)
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本当のところは分からんが、CATEYEにはHL-EL300という
5灯LEDのモデルがあり、その外観をモデルチェンジした製品が
EL210であり、内部の回路をチェンジした製品がEL220らしい
LEDは、昔は発光ダイオードとよばれて、蛍のような光しか
出せなかったくせに、日進月歩である。ちょっと前までは
光量をかせぐにはLEDを多灯化するしかなかったが、
今や1灯のどえらく明るいLEDをレンズや反射鏡を駆使して
前方に照射する時代になってしまった。
CATEYEはHL-EL210の外形を作るにあたって、かなり投資した
はずである。一方で、500シリーズにような1灯強力LEDタイプを
開発しながら、それほどスピードを出さない一般車のユーザーには
もう少し、近距離が明るいほうがというコンセプトで、やや光を下に向けて
5m位までを明るく照らそうと考えたのかもしれない
ところが、あっという間に時代が変わり、一般車のユーザーであろうとも
1灯の大容量のLEDを使うの時代になってしまった。
でも、210の時に投資した金型やエアフローの設計のコストの
償却はまだ終わっていない。(あくまで想像ですが‥)そこで、考え方を変えた
今までは自転車を運転者する側から見て、道を照らす「前照灯」であり
かつ相手に自分の位置を知らせる「ポジションランプ」として
使うライトとして考えていたのを、「前照灯」という位置づけを
弱め、都市部に住む人向けの明るい「ポジションランプ」として
製品のコンセプトを組みなおしてきたのだ。
明るさの方も、LEDを変えただけなのか、内部の回路をいじったのか知らんが
210より明るくしてきたので、ポジションランプとしては
強力なものの1つだと思う
HPでも猫目は海外のサイトでは、中心での明るさと全体での明るさの数値を出しているが
以下の数値を見ると、前照灯ではなく、ポジションライトを目指しているのが良く分かる
520 中心/全体 1258/6500 (キャンドルパワー) 中心部への集中率 19.4%
220 中心/全体 170/2500 (キャンドルパワー) 中心部への集中率 6.8%
商品説明を見ても、210は《5 LEDs》とまず書いてあり、明るさを強調しているが
220では《Flashing and constant modes》と点滅モードが
あることが強調されている
このあたりは、商品企画担当者の手腕を感じるところだ
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さて、実際に使ってみた。この製品は本来はハンドルバーに取り付けて
使う製品だと思うが、セカンドライトとして超近距離の地面とスポーク&リムを
光らせてくれれば良いということであえてハブ軸にセットしてみた。
左:HP-EL220 右:HP-EL135
メーカー公称値では135の約2倍の明るさというのもうなずける差が出た。
本体後ろ側にスイッチがあり、ONにすると、直前で使用したモード
(といっても点灯と点滅だけだが)を再現する、猫目の最近
得意とするパターンである
大きさは、520よりレンズや反射板の部分がシンプルなのか
かなりすっきりした印象を受ける
気になるのは、本体下部に穴が開いていることで、大雨の日には
ここから雨水が浸入することもがありえる。ハブ軸の場合、路面から
水はねもあるから、雨の日は使わないほうが無難と思われる
LEDの熱を逃がしたり、電池からでるガスを逃がすためだとは思うが‥
ちなみに、220はH-34でもH-32でも使用可能だが、135はH-32では利用できない
シチュエーションによって135のようなコンパクトなランプと併用するのならば、
H-34を使う必要がある。
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最後に、冒頭で述べた日本を 『定価で売れるアウトレット』として利用する
キャットアイの姿勢だが、この製品ではさらに驚くことに、本体下面に
『HL-EL210/220』と刻印されている。つまり、210は製造中止ではなく、
併売しているわけだ。
日本人が暗闇でもよく目が見えるふくろう人間だという話は聞いたことがない。
日本の街が特別明るいと言うことでもないだろう。、 想像するところ、
製造コストがかさむ明るい220はうるさい欧米向、安くて済む暗い210はおとなしい
日本向けということではないだろうか?
しかし、キャットアイのHPを良く見ると、日本で最初に発売される製品もあることに
気づく。H-34のH-34Nへの変更アナウンスは、日本でしか行っていない。
つまり、日本でさんざん騒がれたから一番先に変えましょう
ということだ。ということは、さしものキャットアイも、多数のユーザーから
意見が出れば姿勢を変えざるを得ないということなのだ。
自転車界には、他にも、海外通販価格の2倍の国内販売価格を設定する
代理店とか、2008年の新製品を2009年の春まで『新製品』として
堂々とHPに掲載し、2009年モデルはこっそり発売?する代理店もある。
(ちなみに猫目の価格設定は、内外価格差はほぼ無し)
日本の自転車業界では、他の業界では20~30年前に廃れたの商慣習が
いまだにまかり通っている。この生きた化石のような状況を打破するのは
できるだけ多くのユーザーが声を上げること。それに尽きると思う
これは意見を言うということだけを意味するわけではない。今日、海外の有名
ブランド品が本国と同等価格で売られるようになったのは、有名ブランドをパリの
フォーブル・サントノレ街の本店まで直接買いに出かけた、日本のオバサンパワー
(失礼)であったように、海外通販でバリバリ購入するのも立派な意思表明で
あると思う
海外通販で買うと、トラブルがあった時に困ることもあるが、
(今度、機会があったらレポートします)税関で引っかからな
ければ(概ね2万円前後が免税点らしい)日本のほとんどの
大手通販サイトより海外からのくせに早いところが多い
(在庫を持っている商品だけですが‥)
以上、商品のレポートより、ジャパンパッシングを
するメーカーに対する文句が多くなってすいません
製品としては、良い製品だけに尚更言いたくなって‥
価格評価→★★★☆☆(ちょっと高いかな?)
評 価→★★★☆☆(電池の消耗が分からないので-1)
(H-34が出来が悪いのでさらに-1)