購入価格 ¥35000
軽さに定評のあるSRAMダブルタップレバー。
RIVALとFORCEはわずかな使用で破損したため、かなり不安であったが、懲りずに最上位のREDを購入。
ブラケットは下位モデルと見分けがつかない。握り心地も一緒。
ただし、シフトレバーの素材が、RIVALはアルミ、FORCEはマグネシウム、REDはカーボン。
ブレーキレバーは3種ともカーボンだが、細かな形状が異なる。
一番違うのは内部のメカ。REDはラチェット部分の仕上げが良いし、細かな形状も異なる。
RED ラチェット周りの仕上げも良いし、全体的にカッチリ作ってある感じ。
RIVAL REDと比べると少々安っぽい印象が否めない。実際安いんだけど。
・ブラケット
ブラケットは丸っこくて太い。7900系STIレバーを難なく握れるなら問題ない程度。
私は手が大きいので、ブラケットの形状やレバーの遠さで困ることはあまりないが、人にとっては握り辛いかもしれない。
ブラケットを握った時、親指の当たる位置にシフトレバーを逃がすための穴が開いていて最初は戸惑うが、そのうち慣れた。
ブラケットの固定バンドは位置が妙に上寄りで、ハンドルの形状によってはうまく取り付けられないこともある。
また、ブラケットとハンドルの間に段差ができるが、ここにバーテープの切れ端を挟むと握り具合が良くなる(自覚していたのか、2012年以降の新型REDではシリコンパッドが付属するようになった)。
・シフトレバー
ダブルタップレバーの使い方はもう浸透していると思うので説明は省くが、操作性はかなり高く、ポジションを選ばない。
ブラケットを掴んでいても、下ハンを握っていても、ハンドルの肩に手を載せていても、指先がシフトレバーに掛かるならシフトアップもダウンも自由自在。
特に、トップ側にシフトアップするときのパキッとしたフィーリングはなかなか楽しい。
反面、ワイヤーの巻き上げは重くストロークも大きい。
シマノSTIとはだいぶフィーリングが違うので、ダブルタップからシマノコンポのバイクに乗り換えると、しばしば2段シフトダウンしてしまう。
なお左レバーは、アウターからインナーに落とすときはレバー半押しでトリムが効く。インナーからアウターに上げるときはトリムなし。
インナートップ付近を使う人は困るかも。なお、トリムがかかった状態からアウター側へシフトするときは、奥まで一気にシフトレバーを押しこむ。
躊躇すると、ディレイラー調整の具合によってはインナーリングにチェーンが落ちます。
・ブレーキレバー
ダブルタップで一番出来が悪いと思うところ。すらっとした形状は格好いいんだけど、握ってみるとこれがイケてなくて、力が入りづらい。
レバーが短いのも難点(自覚していたのか、2012年以降の新型REDでは改善された)。
おまけに軽量化の弊害か、剛性が足りてなくて、7800デュラのキャリパーブレーキと組み合わせてもなんだかフニャフニャしたタッチになる。
操作性の高い巨大なシフトレバーがアダとなり、フルブレーキングするとハンドルを握る手にシフトレバーが食い込む。痛い。
軽量なヒルクライムバイクを組むならSRAM…と言われるが、シフトレバーの引きの重さを考えるとベストとは言い難い印象。
今のところ壊れていないが、軽量パーツの危うさは常に感じているし、レース志向ならシマノのほうが良いような。
重いフレームで軽量バイクを組みたいキワモノ好きにおすすめ・・・か?
価格評価→★★★☆☆ 造りに対して割高だとは思う
評 価→★★★★☆ ダブルタップの操作性は高い
年 式→2010
カタログ重量→ 280g(実測重量 297g)