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http://www.cyclestyle.net/special200905a/自転車総合ポータルサイト CycleStyle.netの特集。
「時代を超えた価値を持つ、未来の名車 10年間色褪せない自転車」
最新の軽量高剛性カーボンバイクばかり紹介される中、
この特集は新鮮で、何より私が求めていたものだった。
皆が皆、なりふりかまわずポディウムの頂点を目指すのではない。
趣味として乗る以上、多かれ少なかれ機材への嗜好もあるはず。
なんとなく、ではなく、自転車に乗り続ける上で真剣に選んだ「趣味の1台」 何を基準にして選んだだろうか。
色や形、ブランドとその背景…
絶対的な性能ではなく、スペックシートの数値や解析結果で表せない「魅力」であったと思う。
勿論乗り方に応じた要求性能はあれど、車種選定の決め手になるのは結局のところ好みだろう。
私が使い捨てではなく長く乗り続けたい1台を選択するのなら、
“計画的陳腐化と無縁である”ものを選びたい。
何でもいいわけではない。むしろ自転車というメカに拘り、毎日のように手を油で汚す私が
他の車種に浮気することなく長く愛せる1台を選ぶとすれば、
その基準は塗り替えられる記録ではなく、朽ちずに残る記憶だろう。
さて、この特集で紹介されている19車種。
編集部側の多少のバイアスは感じなくも無いが、自転車の歴史を代表する印象的なモデルがある。
ブリヂストンアンカーの魂RNC7
アルミの定番CAAD
「枯れた」名作ネオプリマート…
その中でも、マドンを選ぶセンスに感心した。
ひたすらに性能を追い求めた末に個性を勝ち取った1台。
革新的技術をひっさげた戦闘マシーンは10年20年後、
「かつて時代を変えた名車」として名を残すのだろう。
「総額XX万円!各社フラッグシップ乗り比べ!」
なんていう企画とは既に土俵が違う。
自転車に何を求めるか。自分にとってこの乗り物は何か。
そんなことを考えながら読んでは如何だろうか。
価格評価→★★★★★ 通信料は各自負担…とはいえこのご時世タダみたいなもん
評 価→★★★★★ こんな企画でムック本にしてほしいくらい。