購入価格 ¥3700(ヤフオク、送料別)
先日、ロードを購入したので座りなれたサドルを…と思い、スパイダーツインテールを買うことにした。定価だと13000円くらいだが、ヤフオクだと驚く程安い。
偽物疑惑まであるのか…と思いつつ、まあそれはそれでネタかな、と購入。

届いた現物。
パッケージなんかも特別怪しいところはない。
座面のロゴプリントもしっかりしてる。
しかーし、4年間俺の尻を支えてくれたモノとは全くの別物だった。
座面の樹脂が柔らかすぎる。俺の知っているスパイダーツインテールではない…!
そこでCBNのレビューを読んでみると2010年あたりを境に、人によって「硬い」「よくしなる」と評価が二極化する。
ナンデ?ニンジャナンデ?(違
これは生産地やらロットやらによる差異なのか、はたまたマイナーチェンジなのかが判断に苦しむところ。
偽物・本物疑惑にはしたくないけど、判断のしようがないので、なんとも言い難い。
実際に比べてみよう。

2008年に買い求めたスパイダーツインテール。
表面は光沢があり、ツヤっとした感じの樹脂。指で押しても全く変形しないくらいに「硬い」。

こちらは2012年の年末に買い求めたスパイダーツインテール。
樹脂の色は少しグレーがかったマットな黒で、少しざらついた表面。指で押すと面白いようにグニャっと変形するほど「よくしなる」。
さて、どっちがいいか、と言われると正直、「うーん」と唸ってしまう。
どちらも長所と短所がある。(以下、スパイダーツインテールはSTTと略す。長い)
旧STT:硬さがあり、坐骨をフィットさせれば程良い剛性で体重を支えてくれる。反面、路面の振動などはダイレクトに伝わる。ツルツルした樹脂なので、座面が滑りやすい。スイートスポットが狭い。
新STT:柔らかくしなる。そのため適当に座っても座り心地は上々。衝撃吸収性も高まったように感じる。反面、材質的にしなる分、劣化速度が早いのでは?という懸念がある。またしなりによるキシキシとしたペダリング時のノイズが気になる(旧版もあったがより傾向が強まった)。
それでも、じゃあどっち使うの?と問われれば間違いなく新STTを使う。
カーボンバイクには材質の特性が合ってると思うし、腰痛持ちには適度なクッション性はありがたい。
あとヤフオクだとかなり値崩れしてるので、色物だけど試しやすい価格になったと言える。
セッティングだが、前下がりにすると自分的には心地よい。平行にセッティングしてみて、いまいちしっくりこないと思ったら試してみて欲しい。
価格評価→★★★★★(円高の影響もあるが安すぎて不安になる)
評 価→★★★★☆(材質改善、バージョンアップだと信じたい)