購入価格 CS600X本体€280-、ケイデンスセンサ€38-、GPS€98-
合わせて€516-
CS600のマイナーアップデート版。CS600もこれも国内未発売。
GPS対応と、メモリ増が変更点。
主な特徴は、GPS対応とPCでの分析。
地味に優れているのがIDによる混信防止。(CS400との違い)
PCとの連携で、トレーニングの軌跡をGoogle Earth上に表示できる。
ルートが心拍数の大小に応じてで赤や青に色分けされるので、
「この坂、キツかったのね」「競り合った区間、心臓破れそうじゃん」とか見直せます。
しかし自転車に乗りながらリアルタイムの情報を読むには、あまり優れていない。
読みやすさや操作性は、CAT EYEに一日の長がある。STRADA使いやすいよ。
液晶全面のドットマトリクスを生かして表示の種類をいくつも選べるのだけど(グラフまである!)
どれ一つとして見やすいと言い難い。ズーム機能もあるけど走りながら使うのか?
バックライトも暗い。
とはいえCS400のレビューで「画面自体はCS、Sシリーズのどれよりも大きく見易い。」とおっしゃっ
ておられるので、(CS400とCS600/Xの画面はたぶん同じ)
これまで他のPolarを使ってきた人なら「見やすいじゃん!」評価なのかも。
それはさておき、PCの大きくて見やすい画面で分析できるメリットが素晴らしく大きい。
カレンダ上には一週間の走行距離が表示されるので、アクティビティも分かりやすい。
この分析こそキモというべき。分析ソフトは日本語対応で使いやすいよ。
この分析ソフトはPolar Pro Tranerというもので、CS400,S725Xと同じ。
CS200などのPolar Personal Traner(WEBアプリ)とは別物。
液晶の表示や操作性はCAT EYEに敵わないのだから、
開き直って「データロガーです」と言い切って売れば良いんじゃないか?
そういうわけに行かないのだろうけど。
長いレビューになって申し訳ないのだけど、どうしても触れておきたいのが混信防止機能。(CS400との違い)
IDを割り振って管理しているらしく、一度も混信していない。
PCのグラフでも異常値が見あたらないことから、掛け値無しの混信ゼロ。
大規模レースでの挙動は未確認だけど、有線並みの信頼性を期待できそう。
「CS400の日本国内価格で世界最高のサイコンが手に入った」といえば安いけど、
入門クロスバイクを買える値段が絶対的に安いとは言い難い。
さらに別売りのパワーセンサーを付けた日には、入門ロードバイクが買えるはず。
自分としてはBROMPTONが欲しいところだけど、それは別の話。
「サイコン」と気軽に呼ぶにはあまりに高価な機器は、分析で生かして初めて効果を発揮する。
投資に見合ったリターンを得られるかは、使う人しだい。
正直なところ、自分は気の迷いで買ってしまったとしか思えない。
けど、楽しいよ。うん。
価格評価→★★☆☆☆ (安いとは言い難い)
評 価→★★★★★ (分析機能がモチベーションを保つ)