購入価格 ¥300-400円(一皿あたり)
クスクスとは北アフリカのアルジェリアやチュニジアなどで主に食される料理の名前ですが、フランスでもよく親しまれている料理であり繁華街のマグレブ系簡易レストランでも気軽に食べることができます。主役は粒状のパスタ(クスクス)で、野菜を煮込んだサラサラのトマトスープをかけて食べます。クスクスはデュラム・セモリナのパスタであり、炭水化物だけでなく若干のたんぱく質も含みます。非常に消化がよく脂肪分も少ないのでサイクリストにはぴったりの料理でございましょう。通常、羊肉の辛いソーセージであるメルゲズや鶏肉のモモ肉、そして大量のフライドポテトが添えられますが、我々日本人にはとても食べきれる量ではない為、今回は胃に優しくビタミンたっぷりの「野菜のクスクス(クスクス・ヴェジェタリアン)」を紹介しましょう。
【用意するもの】
クスクス(500gの箱入りが500円程度。通常のパスタと異なり100gでかなり満腹になるので実はそれほど高価ではない。今回はFERREROのクスクスを使用した)
アリッサ(Harissa, 少しにんにくの入った激辛調味料)
にんじん
ズッキーニ(茄子で代用可能)
ひよこ豆(缶詰で購入可能)
トマト缶またはトマトジュース、またはトマトピューレ
塩
ローリエ、タイム、ブーケガルニ、パプリカ、ガーリックパウダーその他お好みのハーブ
オリーブオイル
【調理法】
まずトマトベースのスープをつくります。大きめにカットしたにんじん、ズッキーニを柔らかくなるまで煮ましょう。ズッキーニは高価なことが多いので、その場合は茄子で代用しましょう。お好みでセロリを入れてもおいしく仕上がります。じゃがいもを入れても良いようですが、私は試したことはありません。塩と調味料で味を整えて終了です。あまり細かいことは考えず、ハーブ系のスパイスを適当にぶちこむと大体おいしくできます。
ひとつだけ留意点として、このスープはドロドロのシチュー風ではなくサラサラに仕上げてください。クスクスは水分を吸うので、サラサラのスープが良いのです。また、ズッキーニは煮込みすぎると種の部分が崩壊してきますので、まずニンジンから煮込んだほうが良いかもしれません。ヒヨコ豆はあまり型崩れしないので最初から煮込んでも問題ありません。
クスクスは加熱済みの簡易タイプを購入すると簡単にできます。鍋またはフライパンでクスクスと同量の水を沸騰させ、沸騰したら火を止めてクスクスを投入。オリーブオイルを少々垂らしてすぐにかきまぜます。オリーブオイルの代わりにバターでも良いようです。その後、5分ほど放置。するとクスクスがふくらんできます。
【食べ方】
お皿にクスクスを盛ります。片側にクスクス、片側にスープというカレーライス方式も良し、クスクスの上からスープをかけても良し。皿の端にアリッサ(写真の左側にあるのはチューブ入り)を少量捻り出し、スープと少しづつ和えながらクスクスと一緒に食べます。辛いものが苦手な人は勿論アリッサは不要ですが、食欲が増進されるのでぜひ試してほしいところです。
長距離走の前日にはたっぷりのクスクス大盛りをおかわりしておくと、翌日の持久力が違いますし、帰還後にたっぷりのクスクス大盛りをおかわりしておくと筋肉の疲労回復が全然違ってきます、というのは今書きながらでっちあげたデタラメですが、もしかして本当かもしれません。しかし理屈ぬきにおいしいこのクスクス、カーボローディングの強い見方として大変オススメの一品です。
価格評価→★★★☆☆ ズッキーニは高価。
評 価→★★★★★
※写真は約3時間前、私の胃に入る直前に撮影されたクスクス。最後の一杯なので残りのスープをふんだんにかけた贅沢な一皿である。