購入価格 ¥2,520
自分が尊敬する写真家の1人である砂田弓弦氏の写真&文による貴重な記録本。
サイスポの紹介文を引用させてもらおう。
↓↓↓引用ここから↓↓↓
サイクルスポーツに1996年から2005年まで掲載された記事を1冊にまとめたムックです。サイクルジャーナリスト砂田弓弦氏が、イタリアの49の自転車工房と5つの自転車博物館&協会を実際に訪問して取材。現地での撮影&インタビューを元にした貴重な記録です。工法、製品も詳細にレポートし、イタリア自転車ブランドのハンドブックとしても価値の高い保存版ムックです。A4判196ページ。
↑↑↑引用ここまで↑↑↑
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丁度、クロモリからアルミ、そしてカーボンへ移り行く時代のレポートであり、変遷が見て取れる。
登場順では無くアルファベット順に並べ替えられているので、見たまま順番と言う訳にはいかないが・・・
(ムックにまとめた上では納得できるソートではある)
特に名匠達の手によるクロモリフレームが美しい(砂田氏もクロモリが好きらしい)
しかも、チューブ接合に関して名匠達が、やれラグだ、やれフィレットシルバーブレージングだ、やれTIGだ・・・
などとそれぞれの説を主張し、又それぞれに説得力があるもので、酒の肴にこの本を読んでいると、
どれがいいのか迷宮に入り、アタマがぐるぐるする(酔ってるだけだよ)
ウーゴ・デローザがまだまだ現役で、当時流行し始めたアルミの話をし始めた途端、
「アルミねぇ・・・(と渋い顔をした)」
「アルミをやるのは客のオーダーだからだ。客のオーダーは無視できない」
なんて話が載っていて、巨匠ウーゴのジレンマが見て取れてニヤリとしてしまう。
※ もっともウーゴはその数年後に「アルミは硬くていいよ」なんて言っていたがw
まだまだ楽しい話が山のように載っており、美しい写真と共に大変お勧めの本である。
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自分が砂田氏に(なのか八重洲出版になのか)お願いしたいのは、この本の日本版を作って欲しいと言う事。
日本にも名匠(迷匠もいるか?)は多数おられるわけで、これを是非紹介してもらえればと思う。
「自転車人」で「MADE IN JAPAN 日本のフレームビルダーを訪ねて」と言う企画をやっていたが、
正直あれは突っ込みが足らなかったと思う(企画自体は最大限に評価するが)
是非、砂田氏の美しい写真と洒脱な文面で、「日本の自転車工房物語」を刊行して欲しいものだ。
価格評価→★★★★★ ¥25,000でも惜しくない。
評 価→★★★★★ 自転車は美しいモノだ、と思う人なら必携。
写真多数本の為、本の写真は撮っていません。リンクを貼っておきます。
http://www.yaesu-net.co.jp/mook/tachiyomi/136.html