購入価格 ¥2,900程度
ツーリング車として使うシクロクロス車に、自分で手組みしたツーリング用ホイールやシマノwh-r500に装着した形で使用。チューブはpanaracerのレギュラーチューブ。
走行環境はリアキャリアに10kg前後の荷物を積んだ状態での1日100km程度のツーリングがメイン。
・この製品の使用に至るまで
vittoriaのランドナークロス、ランドナーやpanaracerのパセラ(0-ルブラック)などを使用。
vittoriaは走行性能は平凡で価格なりだが、ひたすらビードが硬く嵌めづらい、摩耗が早すぎるなど若干のネガティブな要素があったので敢えて続用はせず。
パセラについては、明らかに重い・パンク頻発・しなやかさに欠けグリップもいまいちと安かろう悪かろうを実感してしまい即座に手放すことに。
その後、未舗装路への気休めとしてパナのCG-CXというシクロクロスタイヤを使用してみる。
総じてバランスの取れたタイヤであったが、
①一応は競技想定のタイヤのためか摩耗が早くランニングコストが悪い
②独特のブロックパターンが発するロードノイズが強い路面抵抗を感じさせ、やはりツーリングの大半を占める舗装路でお世辞にも楽しくない。
・というわけで本題
非ブロック(スリック系)で、重量(走行感)が軽く、グリップ力に優れ、貫通パンクやサイドカットに最低限対抗できる、という大変欲張りな基準でタイヤ探し。もちろん金に糸目はつけない、摩耗に弱いのは仕方ない、という2点については妥協する方針に。
というわけでのこの1分1秒を争わないツーリング用としては異様に高額(定価¥6,300程度)なタイヤを思い切って購入。パナいわくラインナップの中では、「軽い、グリップはする、耐パンクはそこそこ、摩耗は割と早い」らしい。
使ってみて最初の感想は、何より圧倒的に軽い(実際重量もこういったジャンルのタイヤとしてはかなり軽いと言える)。
ただしその前のタイヤが重量は軽量ながらもブロックパターンであり相対的な話にとどまること、パナのT-servやRibmoは新品状態ではトレッド中央が尖って?おり実力以上の低路面抵抗「感」を与えがちらしい、ということは無視できない。
太さは28cとツーリング用としては多少華奢だが、やはり携帯ポンプでも十分適性気圧に持っていける確信が持てる点、思い付きで未舗装路に突っ込んでもロードタイヤと比べると肉厚なゴムのおかげか危ういサイドカットがほぼ生じない点(ロード用23cを10kmクラスのダート林道でしばくと次回からの使用に不安を覚えるカットが入った)などは、ロングツーリングだからこそ走行間の軽さなどを求めてしまう私のような怠けもののにとってはベストバランスに思える。
グリップについて。私はあまり下りを攻めるタイプでもないので限界については語れないが、多少の浮砂やマンホールなどでズルっといくようなことはない。昨年2000kmは使用した状態で、1日で多くの山道を含む300km程度のコースを走るイベントの際にも使用してみたが、集中力が若干切れ気味で安易なハンドリングをした際にも一瞬のスリップ予兆感を訴えかけた後にぐぐっと粘り持ち直したような印象を受けた機会が2、3度あり。信頼感は高まった。よっぽどおおちゃくこかなければこけるようなことはないであろうと評価できる。
冒頭に記したような使用環境で荷重が特にかかる後輪装着分も3000kmは走ってもある程度パターンが残っており、かつ前後とも一度もパンクに見舞われたことはない。意外に耐久面での信頼性も高いのかと好印象。
これがベスト、パーフェクトとは決して思わないが「決戦用ツーリングタイヤ(笑)」として今のところ一つの答えである。特に不満がないため1ペアスペアを購入してしまっておりしばらくはここに安住してしまうかもしれない。
価格評価→★★★★☆(←この価格でも絶対的にはかなり高め)
評 価→★★★★☆(←理想のツーリングタイヤ探しは続く)
年 式→
カタログ重量→280g(700×28c BK)(実測重量 279g)