購入価格 ¥2000くらい
このシートピンは壊れやすいことで有名らしい。なんでもボルト部が捻じ切れるらしい。しかし私のシートピンは過去一年のあいだ、問題がなかった。そもそも、なぜボルトが捻じ切れるほど締めこむ必要があるのかがわからない。しかしなんとなく不安なので、予備のこのシートピンをeBayで購入しておき、サドルバッグに入れていた。こんなもの、外で使うハメにはならないだろう、と思いつつも。
そして昨日、サドルバッグで一年間眠っていたこいつがついに活躍(しかも屋外)することになったのでした。備えあれば憂いなし。これは本当に持っていてよかった。走行中、どうもサドルがずり下がるので、ピンを増し締め。それでもどうも下がってくるので、増し締め。サドルをグイグイこじってみると、動いてしまう。おかしいな。もう少し増し締めしてみよう・・・そしてバィィーン! という激しい音をたて、シートステイに接着してある小さいチネリ・エンブレムとともにボルトの頭がふっとんでいったのであった(このエンブレムもよくふっとぶことで有名らしい。当然、私はスペアを購入してある。ふっとんでいったやつは運良く回収できた)。
スペアのこのシートピンを取り付けようとしたが、破損したシートピンが抜けない。片方のボルトの頭が飛んだので、アーレンキーだけでは取れない。ペンチが必要だ。15分程街中を立ち漕ぎで流して、運良くホームセンターを発見。安い工具を選んで(ミニスパナと千枚通し)、合計1,000円くらいで破損したピンを取り除くことができた。こうして自宅から40kmの地点から無事に帰還することができたのだった。合計のロスタイムは2時間弱。200km走行の予定で早朝に出発したのに、残念。だがまあ、乗って帰ってこれたので良しとせねば。
もうずっと昔から耐久性の問題が指摘されているらしいこのシートピンだが、強度を上げる予定はないのだろうか。もっとも、シートポストにしっかりグリスを塗ってやればそうそうトルクをあげなくても固定できる。帰宅してからシートポストにはカーボン用のコンパウンドを塗ってから再固定した。どうやらグリスがすっかりきれていたようだ。これで当分は大丈夫だろう。
そんなに安くもなく、耐久性もないこのピンだが、愛玩物としてはなかなかの質感を備えている。
ヒラメやレザインの工具と一緒にテーブルでころころ転がして酒を飲むと楽しいかもしれない。
しかし、かっこよくなくてもいいからもっと丈夫になってほしい。
価格評価→★★☆☆☆
評 価→★★☆☆☆