朝霞水門は私にとって荒川サイクリングロードの上流と下流の境界のような感じです。勿論、それは気分的なものであって公式にこの場所が境目になっているわけではありません。本当は羽根倉橋のほうが自分の中での上流と下流の境目的な存在なのですが、せっかくなのできれいな朝霞水門を紹介します。
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榎本牧場やホンダエアポート、そして森林公園まで行ってから引き返してくるとき、朝霞水門が見えてくると「帰ってきたなあ」という気分になります。水門から自宅まではまだ40km程度ありますが、見ると何か安心します。
※写真は下流側から見た朝霞水門。携帯のカメラで撮影したので粗い画像です。
とりたてて美しい建造物ではありませんが、風情があって好きです。手前側の堤防ではキャッチボールをしていたり、違法なゴルフをしていたり、水門右手側の堤防ではグライダーを飛ばしている人たちでちょっとだけ賑わっていることが多いです。大きいアンテナを立てて無線通信をしている人も見かけます。のどかです。運が良いと荒川名物のタヌキを見かけることもあります。ちなみにいま水門はリフレッシュ工事をしているようでした。
下の写真は上流側からこの水門を通り過ぎ、下流に向かう際の道です。写真では見えませんが、右手側には大規模な鶏舎があり風向きによってはニワトリの糞の臭いに巻き込まれます。良い匂いではありませんが、新宿や渋谷では経験できない臭いなので子供の情操教育に良い場所でしょう。左手側を下ると舗装されていない区間が少しあるので、私はもっぱら右手側に行き、少年野球場付近の坂で下降します。その坂は短いですが、荒川CRにおける貴重な山岳コースと呼ばれています(別名・朝霞山)。登りは楽しく、下りはちょっと踏むと50km/hくらい出てしまいます(私には十分速い)。
上の写真の右側の道を進んでいくと、右手側に次のような風景が拡がります。どうということのないガス(?)タンク群ですが、こういう殺風景な景色も嫌いではありません。下流から来るとき、このあたりにくると「はるか遠く」ではなく「ちょっとだけ遠くに来たなあ」という気分になります。
空気の澄んだ日には、もう少し右手後ろ側に富士山が見えることもあります。背後には秩父山系の姿も見えたりします。
朝霞水門はものすごく美しい建造物ではないし、周囲もなんとなくぱっとしないかもしれませんが、100km以上走って戻ってきたとき、この朝霞水門と周辺の風景を目にすると和やかな気分になります。だいたい16時か17時頃にこれらの風景を見ます。どんなに疲れていても、体調が良くなくとも、このあたりにくると良い気分になり、よしまた来るぞと思います。食べ物でいうと三ッ星レストランで供される子羊の香草焼きプロヴァンス風ではなく、近所の居酒屋で出されるホッケ焼きのような安心感があります。・・・ちょっとわかりにくい喩えになってしまいましたが(ぜんぜんわかんねーよw)、とにかく素敵な場所なんだぜ。
評価 ★★★★★ +★★