スポーツサイクルではタイヤの空気圧管理がとても大切です。
空気圧が低すぎる場合、パンクする可能性が高くなります。
では空気圧を高くすれば良いかというと、必ずしもそうではありません。
空気圧は高すぎても低すぎても、タイヤの性能を十分に引き出せなくなり、乗り心地も悪くなります。
各メーカーが販売しているタイヤには適切空気圧のレンジがタイヤサイドに記載されています。8 bar - 11 bar や 100psi-120psi といった記述がそれです。単純に考えると、体重の軽い人はこのレンジの中で低い数値側で設定し、体重が重い人は逆に高い数値側で設定しましょう。また、タイヤの推奨空気圧のほとんどは体重の重い欧米人を基準に考えられているので、体重60kg以下の方であればまず低めの数値で構わないとも言えます。
低めといっても、例えば8 barや100 psiは十分に高圧なのでパンクのリスクは高くありません。
さて、皆さんの自宅にあるフロアポンプでは psi や bar といった単位で空気圧が計測できると思います。しかし外出先でパンクしてしまい、Co2インフレーターや携帯式ポンプで空気を入れる場合、
このような空気圧ゲージを使用される方も多いと思います。この製品の場合、単位が国際標準のkPa及びkgf/cm2で記載されています。
以下に換算の目安を記載します。自分がよく使用する数値を、複数の単位に変換してメモしておき、サドルバッグ等に入れておくと便利でしょう。
1 psi = 0.0703 kgf/cm2, 0.06895 bar, 0.00689 MPa, 6.895 kPa
1 bar = 14.5 psi, 1.02 kgf/cm2, 0.1 MPa, 100 kPa
1 kgf/cm2 = 14.2 psi, 0.981 bar, 0.0981 MPa, 98.1 kPa
1 kPa = 0.145 psi, 0.010197 kgf/cm2, 0.01 bar, 0.001 MPa
例えば100psiの空気を入れたいけれど、手元の空気圧ゲージの表記がkgf/cm2の場合は以下のように計算します。だいたい7kgfになりますね。
100 x 0.0703 = 7.03 kgf/cm2
同様に、100psiの空気を入れたいけれど、手元の空気圧ゲージの表記がkPaの場合は以下のように計算します。
8 bar 入れたい場合、kPa表示で何処まで入れたら良いかは・・・とても簡単です。
また、スポーツサイクルでは乗車前に必ず空気圧を点検するようにしましょう。一週間に一度乗る人なら毎回チェックしましょう。クリンチャータイヤの場合でブチルチューブを使用されている方で3日間程度連続で乗る場合、面倒なら最初の1日のチェックだけでも構いません。ラテックスチューブの場合は空気の減りが早いので毎回のチェックがおすすめです。チューブラータイヤの場合も空気の減りがとても早いので乗車前には必ずチェックしましょう。また、空気が減る速度はチューブの種類によって大きく異なりますので自分が使用しているチューブの特性を把握しておきましょう。
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