REYNOLDS SDV66T

購入価格 ￥240000位

　結論から言うとすばらしいホイールだ。実測重量１３３０gとカタログスペックを下回る軽さにまず驚いた。その軽さのおかげでこれだけリムハイトの高いホイールに似合わず登りでかなり軽快。激しく踏み込むとスポーク本数の関係で多少もたつくが、シッティング中心で登ればすいすいと登っていく。平地では速いの一言。スピードがぐんぐん伸び気持ちがいい。たださすがにこれだけリムハイトが高いとコーナリングに多少癖があるが、慣れれば問題ないだろうし実際私はもう慣れた。欠点があるとすればハブが少し安っぽいことだろうか。とにかくアイオロス６.５とほぼ同じリムハイトを持ち、カンパボーラと実測重量でほとんどかわらない事を考えるとSDV66Tはすばらしいオールラウンドホイールだと思う。

価格評価→★★★★★(←安いとおもう）
評　　　価→★★★★★(←買って後悔なし）
＜オプション＞
年　　　式→２００８
カタログ重量→１３６５g(実測重量１３３０g)

購入価格 1000ドルぐらい

昔中古で購入して使用していた。うろ覚えだが折角なのでレビューしておく。

私にとって2本目のカーボンホイールで、1本目は中華のロープロ(20㎜)モデル。やはりカーボンホイールと言えばディープリムが良いし、何よりサイドのロゴに一目惚れしてしまったので頑張って購入した。

ハブはDT Swiss 240sのOEMで、ラチェット音やら回転性能はそのままと言って良い。スターラチェットシステムは割と好きなので、ハブには当然全く不安はない。

リムは66㎜となる。2011年モデルからはエアロダイナミクスを重視しているため重くなったが、この当時(SDV時代)はまだ非常に軽い部類に入っていた。しかもReynoldsお家芸の”実測重量<カタログ重量”のためかカタログ値を大幅に下回る個体も多く存在した。私の手に入れたモデルは計量する前に手放してしまったが、恐らく1350g程度だろう。

しかし、実際に乗ってみると期待に反してあまり軽くない。リム重量はざっと見積もって410g程度だと思うが、スポークカウント(16/20)の影響か漕ぎ出しや加速の際に引きずるような重さを感じた。重いといっても本当に重いホイールと比べると軽微なものだが、1600g程度のトラディショナルな手組ホイールに比べるとどこか爽快感に欠ける。巡航はさすがにこちらの方が有利だが、一定速度ならまだしも一般路を走行するとどうしても加速する場面を避けられない。そうなると巡航時のアドバンテージよりも先述の重さの方が気になり始めてしまい、結局ほどなくして手放してしまった。

66㎜で20hという構成はカーボンホイールの中でも大して特殊ではないと思うが、選べる環境にあるなら数gの軽量化のために無暗にスポークを減らしたモデルよりも、少し重くても24hを採用しているモデルの方が私はお勧めだ。もちろん使用者の環境や体重にも依る所が大きいが、自分に必要な剛性が不足すると進まないホイールになってしまう可能性がある。FFWDが頑なに20/24hを採用しているのもこれが理由なのではないだろうか。

そういう訳で、今度手組するつもりのカーボンホイールも20/24hにしている。重量が全てではない事を教えてくれたホイールだった。

価格評価→★★★★☆(スペックの割には良心的だと思う）
評　　　価→★★★☆☆(素晴らしいのは確かだが、少し柔らかい）