購入価格 ¥完成車付属
GIANT TALON29er2付属のメカニカルディスクブレーキです。今は油圧に交換してしまいましたが、レビューの他にも購入時に色々と聞いた事など書きたいと思います(私を含めたビギナー向けですので読み飛ばして下さい)。
Vブレからディスク車に乗り換えたいのと大きめの車体と言う事で選んだTALONにはメカニカルディスクが付いていました。二輪でディスクブレーキと言うのはモーターサイクルで10年近く経験していましたが、自転車では初めてです。更にメカニカルディスクという仕様も初めての事。
TALON購入の際、店主に最初に聞いたのが油圧と機械式のメリットデメリットでした。「そこからかよ」と思われるかも知れませんが知らないで買うと後で困るだろうと思っていました。基本的にメカニカルは片押しの1PODピストンキャリパーである事。油圧は対向2PODピストン。片押しは1PODなのでパッドが1枚しか動きません。ブレーキを握るとホイール中心に対して外側のパットがピストンに押されて作動しますが、ディスクを挟む為には固定された内側のパッドに押さえ付ける必要が有りますので、ディスク面を内側に押して制動力を得ようとします。ディスク自体は思ったより柔らかく内側へ簡単に押されていくのが分かりました。油圧は対向ピストンが両側のパッドを押しますのでディスクが歪む事無く制動力を得られます。モーターサイクルでも油圧片押しの2PODとか乗っていましたので、話を聞いて直ぐ理解出来ました。
このAvidに付いては調整幅が広い分、逆に調整が難しいと言われました。Vブレーキでもそうですがマウントの固定ボルトに角度調整用ワッシャーを組み合わせて固定します。油圧の場合は固定ボルトを若干緩めた状態でレバーを握りディスクを挟み込んだ状態で固定するとパッドとディスク面のクリアランスが取りやすいのだと聞きました。メカニカルの場合は内側が固定でディスクを歪ませて制動するのでクリアランスが取りにくいと。特にホイールの脱着をした場合はクイックシャフトの締め具合で数mmクリアランスが変わってしまうんだよと。確かに「シャラシャラ」と擦れ音が聞こえてきます。内側のパッド位置は画像に有る赤いダイヤルで調整出来ますが、外側のパッドはブレーキレバーのアジャスターで調整するかキャリパーのワイヤー調整をするしか有りません。ディスクの「シャラシャラ」と言う音が気になり出すと調整をして、制動するとまた「シャラシャラ」言い始めます。この繰り返しが油圧に交換するまで続きました。
肝心の制動フィーリングに付いてです。
比較対象がテクトロのVブレにシマノシューなんで当てにならないかも知れませんが、レバー握った感じはVブレーキの様な立ち上がりの強さは余り感じられませんでした。握り込むとロックまで簡単に持って行けるVブレとは違い、制動の幅と言うか安定感は有ります。初期は制動するとガリガリとした如何にも金属挟んで擦っていますよと言う音でした。数ヶ月の使用でしたが最後まで余りフィーリングは変わりませんでしたね。機械式なんで握り込むと何処までも握れそうな感じがしました。Vブレでもフレーム弱いとフレーム広がってグニャって言いますが、そんな感じでしょうか。ディスク全般ですが雨天時や降雪積雪でも制動フィーリングが変わりませんので通勤等に使うのにも向いていると思います。
メンテナンスですが、Vブレと同じくワイヤーを使っていますので比較的安価で簡単だと思います。問題はキャリパーの調整ですね。「シャラシャラ」を消すのが難しいです。油圧になるとブリードのメンテが必要になるので、それはそれで面倒な作業ですね。
シマノでもそうですがVブレ用のホイールが無くなってくるとディスク用のホイールしか選べなくなりますので、こう言った機械式の方が敷居が低いのかなと思いました。が、神経質な方ほど調整は難しいしイライラすると思います。

価格評価→★★★★☆(ヤフオクでも安いし)
評 価→★★★☆☆(油圧と比べたら)