購入価格 ¥2,500
シマノブレーキケーブルセットの性能にそれほど不満があったわけではないのですが、アウターの切り口が”の”になる度に処理するのが面倒でした。このアウターは中の金属ケーブルがストレートになっていて、その外側をメッシュ状のケブラー繊維が覆っています。もちろん、切っても”の”になりません。
ただし、このアウターはかなり硬いです。お世辞にもしなやかではないので取り回しの厳しいバイクはご注意。ケーブルカッターで切れなくはないですが、古くなって刃先が丸くなってしまっているものを使うと編み込まれたケブラーがほつれてしまうかも知れません。外径が若干太めでシマノ純正のキャップはきつくて入りません(キットで買えばアルミ製のキャップが付属します)。
ブレーキタッチは、ダイレクト感が増して頼もしいものになったのはとても嬉しいおまけでした。絶対的な効きが向上するわけではありませんが、レバーを握り込んでシューがリムを掴んだ刹那のグニョっが殆ど消えて無くなります。今お使いのブレーキの感触に不満がある方は試してみる価値ありです。持った感じ少し軽いような気もしたので、測ってみたらシマノ比で1メートル当たり約17g軽かったです。が、キャップがゴツいのでトータルチャラか、アウターの長さによっては逆に重くなります・・・どうしてこんなにゴツいんでしょうこのキャップは。
インナーはテフロンコーティングされて引きは軽いですが、XTRやJagWireの同種コーティング済みケーブルと大差なさそうです。この商品を買う意義はやはりアウターケーブルにあるでしょう。
JagWire L3はこちらのレビューでは不評を買っているようですが、これは真っ当な商品だと思います。アウターにケブラーを巻いただけでここまで変わるならインナーまで強化繊維を使ったPowercordzはもっと良いのかもしれませんが、あちらは倍以上の価格。シュー交換と並んでお手軽なブレーキチューンじゃないでしょうか。
価格評価→★★★★☆(2,000円切ってくれたら・・・)
評 価→★★★★☆(Powercords・nokonが未体験なので)
実測重量 44g/m (アウターワイヤー)
14g/m (インナーワイヤー)
キャップ 約1g/1個