八重洲出版 COLNAGO forever

購入価格 ￥1,785

先日、帰省した折に、昼間遊んで実家に戻りかけたのが14:30。
爺と婆と孫は勝手に遊んでりゃいいが、自分と奥さんはヒマだなぁ、と思い、本屋に寄った。
その際に、それまでまったく買うつもりも無かったのに、ヒマ潰しには丁度良さそうと思い購入。
旅の荷物になるのでは？と思われがちだが、A4サイズはともかく7mmくらいの本で大した厚みは無く、荷物にはならない。

中身は、今の今までサイスポに書かれてきたことの再取材焼き直しと思えば宜しい。
が、一方で、自分の尊敬する写真家である砂田弓弦氏の写真による、ムゼオ・コルナゴの展示車両全紹介なんてのがあったりして、
大した期待もせずヒマ潰しに買った割には読み応えがあったりした。
まぁ、コルナゴだから砂田氏の写真なのは当然だが・・・

過大な期待を抱かず、あくまでヒマ潰しの為の「写真集」と思って買う分にはいい本だ。

価格評価→★★☆☆☆　安くは無い
評　　　価→★★★☆☆　思ったよりはマシ。吉本司のテキトーインチキレポートだけは止めろよ・・・

購入価格 ￥1700

昼休みにごはんを食べに出かけたとき、ドラッカーの経営哲学の本と月刊プレジデントをオフィスに置いてきたことに気付いたため（←真っ赤なウソです）、mascagni氏のレビューを思い出し食堂近くの書店で購入。定食を食べつつ行儀悪く読みました。

この手のムックにしては確かによく出来ています。パーツカタログ的なものとは比較にならないほど良いし、最近買った「カスタムロードバイク」のような企画本よりも全然内容が濃い。特にムゼオ・コルナゴの全車種紹介は時代の流れもよくわかるし、「○○が乗っていたタイプ」とか「○○がアワーレコードを達成したモデル」みたいなものが多く、眺めていて感慨深いです。

実は、私はこれまでこの本を読むまでコルナゴというブランドにはあまりいいイメージを持っていませんでした。なんというか、自転車で一山あてちゃったバブリーなおじさん、というか、サイクルモードでもでっかいパビリオンを構築してしまったり、「えーそこまでやらなくてもいいんじゃないの!?」と、ビミョーに違和感を覚えていました。私は自転車大好きですが、神殿に自転車を飾ったり地球の上に自転車が据えられたオブジェとか、正直「大げさだなー」と思っていました。全国のコルナゴファンの皆様、ごめんなさい。

だって、たかが自転車じゃないですか。その「たかが自転車」が好きな私にとっては、「たかが」であるからこそ「されど自転車」だったのです。

しかしこの本を読んで思いました。1日16時間働いたコルナゴ。二階でホイールを組んでいた奥さん。メルクスのためにフレームをこさえまくって創意工夫を凝らしたマシンを提供したエルネスト。そして大変な数のチームを長年に渡ってサポートしてきたコルナゴ社。カーボン技術提携のためにフェラーリと懇意になったコルナゴ社。日本の地方にあるショップも訪れているらしい社長。この熱意、このマメさ加減、なにか半端じゃない感じの人であることは十分に理解できました。

そして今なら言える・・・コルナゴに限りサイクルモードでパビリオンと噴水とシャンデリアの使用を許可する！　というか、もう何をやってもいいぞ（勝手にしてよろしい）！　

価格評価→★★★☆☆
評　　　価→★★★★☆