購入価格:¥19,800
イタリアのSELLE SMP社のサドル。カーボンモデル含め特徴に応じて数十種類展開されています。
このコンポジットモデルはパッドなしの革張りタイプになります。HPを見てみると女性用もあるみたいです。
カラーバリエーションは全7色と多め。私はブラックを購入しました。
以前は、完成車付属の穴が開いてないパッド入りのサドルを使っていましたが、
ロングライド時に尿道圧迫によるしびれで自転車を漕ぐことが辛くなったため、穴開きサドルを探していた時に見つけたのがこれ。
このサドルの存在は自転車屋のテストサドルで知り、レンタルで何週間か継続して乗り続け問題ないと思い購入しました。
ちなみに、試乗サドルはロゴがプリントタイプでした。現在はロゴが刺繍のものになっています。
個人的には、ロゴを刺繍なのは気に入りません。着衣との擦れが気になってしまうからです。
重量は実測で220g。概ねレビュワーの皆様と近似しています。
全体を俯瞰してみると、まず目に入るのが独特の形状。扁平でなく緩やかなS字カーブを描いています。
前部分は取説の言葉を借りると鷲のくちばしに似た形状。ちょうど坐骨を乗せる部分が大きくカーブしています。
そして、股下の部分には大きな縦穴。圧迫される部分が少ないことが目で見て分かります。
前から見てみるとこんな感じに。
ちょうど刺繍がある部分に若干の窪みがあります。このあたりに坐骨を乗せこぐ形になるでしょうか。
合う合わないが極端に分かれているこのサドルですが、結論から先に言ってしまうと、私には合いませんでした。
最大の悩みであった尿道圧迫によるしびれは完全に無くなりとても満足していますが、代わりに坐骨の違和感が頻繁に起こったためです。
短時間なら別段我慢できるレベルにあるんですが、長時間になるとしんどくなるのでロングライドには適してはいません。
このサドルで300km走ったことがありますが、90kmあたりから坐骨に違和感を感じ、
その後は、だましだましで乗る降りるの繰り返しに。
乗っていられない激痛というほどではないにしろ、じわじわと痛みが来る感覚でした。
レビューでは、200km走っても問題ないなどとあったので、単に相性の問題でしょうか。
乗心地に関しては硬い。とにかく硬いです。
サドルを変えてしばらくは、道路の凸凹を超えたときの突き上げでさえ恐怖に感じてしまいました。
慣れればどうということはないですが、初心者が使うには少々勇気が要ります。
私の場合は、パッドありからなしへのチェンジだったので余計にそう感じてしまいました。
ただ、硬い=乗り心地が悪いではなく、お尻には自然とフィットします。
自然にフィットするのでペダリングもスムーズになります。
こぎやすいという意見をレビューで目にするあたり、私も同じ感覚を持ちました。
角度調整によってお尻の痛さがはっきりするので、サドルのセッティングやポジションを考える一助にもなると思います。
このサドルで微調整を行う機会が増え、その意味で勉強になった点が多くありました。
扱い・セッティング方法は、取説や他の人のレビューを読むことをお勧めします。
とりあえず、走行寿命である15,000km~20,000kmまで根気よく乗ってみようと思います。
価格評価→★★★☆☆ (サドルとしては高い部類)
評 価→★★★☆☆ (上級者向け。ポジションを出せる人は★+1)
<オプション>
カタログ重量→206g(実測重量 220g)