購入価格 ¥60,000くらい
いまさらどうよというサスペンションフォークだが一部に熱心なファンがいる。
私もその一人で今でも使っています。
通常のテレスコピック型ではなく、フォークブレードの上部にリンクの機構がある
タイプのサスペンションです。
ブレードはF-1の頃はクロモリで、F-2ではアルミに、F-3とF-4BLTにはカーボン/
アルミの二種類があります。
私が所有しているのは、クロモリブレードのF-1のアルミコラムのもの、コラムノー
カット、カンチのワイヤ受け付きの状態で1,221gと驚きの軽さでした(このフォー
クには細かいマイナーチェンジがあって、同一型名でもOEM用にマングース等に搭載
されたものはコラムがスチールになっていたり重量も様々ですので参考まで)。
ストロークは公称55mm (BLTのみ80mm)ですから、現代のサスフォークと比較すると
動きは決していいとは言えません。意外と忘れがちですが、リンク裏側のネジを締め込み、
自転車にまたがった状態でダンパー部分にコインが一~二枚はさめる程度までプレロード
をかけるとそれなりには動く様になります。
構造がシンプルなのでそれほど耐久性が悪いとは感じません。ダンパーのオイルが徐々に
減少する構造になっている為、定期的なメンテナンスが必要ですが、汎用の工具でも分解
することが可能です。また、内部のOリングも特殊なものではありません(同じAMPの製
品でもリアのショックユニットはショップに任せた方がいいでしょう)。
F-3になってからリンクの形状が若干かわり、動きはスムースになりましたが、リンク軸
の固定方法も圧入からボルト締めにかわっており、若干ガタが出易い様です。もし、オー
クションで購入される場合は、このあたりを出品者の方に質問したほうが良いと思います。
私がこのフォークを気に入っているのは、独特のルックスだけではなく、旧いマウンテン
バイクにサスペンションを装着する際のスケルトンの変化が少ないからです。その分、ス
トロークも少ない訳ですが、テレスコピックで60mm前後のストロークのものより明らか
にスケルトンの変化が少ないです。そこそこ軽いため、サスを装備したことによる重量増
も僅かなものなので、「ちょっと動くリジットフォーク」として愛用しています。
以前 F-2+AMP社のディスク(D-1)やカーボンレッグのBLTも所有していたことがありま
すが、AMPのディスクは耐久性が今イチなので、これらフォークはVブレないしカンチで
使った方が良いと思います。OEM用ではごく一時期インターナショナル台座を溶接した
クロモリブレードのF-1もあったみたいです。
価格評価→★★★☆☆(オークションで時々高値ででてますが高い、三万円くらいが妥当?)
評 価→★★★☆☆(サスペンションというよりちょっと動くリジットフォーク)
年 式→
実測重量→1221g(コラム(アルミ)ノーカット、カンチワイヤー受け付き)