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DT SWISSのウェブサイトにあるスポーク長計算ツール。
URLは以下。
http://www.dtswiss.com/SpokesCalc/Welcome.aspx?language=en他にこの手のツールとしてはSpocalcというマクロ入りエクセルファイルもあります。どちらも使用しましたが、手元にノギスもなければ関数電卓もない私にとっては大変便利なものでした。
使い方
1. 上記URLにアクセスします
2. Anonymous Usageのチェックボックスをクリックします
3. Continueをクリックします
4. 設定画面が現れます。
5. 使用するリム、ハブ、スポーク、スポーク数、交差数を入れます
6. Calculate Nowをクリックして出来上がり
優れている点としては、フロントのリムを選ぶと自動的にリアのリムも同じ製品を入れてくれるところや、レフト側で使用するスポークの種類を入れるとライト側にも同じ変数を入れてくれるところです。前後で異なるリムを使用したりリアの反フリー側に細いスポークを使ったりする人には余計なお世話かもしれませんが、痒いところに手が届いているなーという印象を受けます。海外サイトでは珍しいですね。
もう一点感心するのが、DT SWISSのサイトなのにMavic他、サードパーティーのリムやハブがデータベースに入っていて選べるところです。どうですかこの懐の広さは。
とは言え出てくる結果がどのような場合でも最適かというとそうでもないようです。例えばOpen Pro+Campagnolo Record+Champion 2.0を使用、32本スポークで交差数3(6本取り)で計算してみましょう(使用ニップルは自動的に適当なものが割り当てられます)。リアは296mm/294mmが出てきます。しかしいろいろ調べてみると、この組み合わせの場合は294mm/292mmのほうが良いそうです。また、スポークを購入したショップではノギスでハブを測ったりカタログを見てくれたあと、やはり294mm/292mmのスポークを売ってくれました。Open Proの場合はERDから2mmを引くと丁度よくなる(605から603にして計算しなおす)という話も聞きます。この組み合わせに限らず、一般的には1mmとか2mm差し引いた長さのスポークを注文するとうまくいくらしいです。私もDT SWISS RR1.1とレコードハブで計算した数字から、リアは左右とも1mmマイナスしたもの(在庫がそれしかなかったので)、フロントは出たままの数字で(やはりショップに在庫がなかったので)やってみました。1mmくらい違っていても問題なく使用できるそうです(実際タキザワのサイトでは在庫がない場合は+-1mmのものを送ってくるそうです)。
こうした「実際には1-2mm短いのを注文する」といった種類の情報の入手が大変難しかったりしますが、そうしたノウハウを持っているという前提で言えば本当に素晴らしいツールだと思います。尤も、現物合わせに勝るものはありませんが・・・
なお、ExcelのSpoCalc.xlsもオフラインのツールとして大変便利です。
ただDT SWISSのこのサイトでは異なる太さのスポーク(2.0mmと1.8mmなど)で計算すると、微妙に違うスポーク長が出てきます。実際は関係ないという方もいるかもしれませんが、私は初のホイール組みで自信がなかったのできちんと入力しました。
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