シマノのBBBB自体をシマノのSM-BBR60に交換したのは付属のBB(BB-6000)のほうのレビュー
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=12273&forum=37&post_id=21212#forumpost21212で書きましたが、その後の脱着確認後にクランクボルトの締め込みが甘かったらしく、
左クランクが緩んできてしまいました。
また、それに気付くのが遅かったようで、その後何回増し締めしても緩んでくるようになってしまいました。
この点については私のせいなので、評価には影響しませんが、
締め込む際にも、純正のシャフトOリング(MS-150 スピンドルOリング×2 522円)じゃなく普通の1mmのOリングを代用したので、
締め込む感覚も以前とは違うものになっていましたし、
Oリングを介しているところはプリセット形のトルクレンチの反応も良くわからない感じになってるので、
怪しいな?と思った場合はプレート型トルクレンチを使ったほうが良いのかもしれません。
↑Oリング代用をする場合の注意点
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ダメージの確認です。

BB側は材質が硬いのかあまり削れてません。
ネジ山も全くダメージ無し。
ただ、よくよく見ると色々と薄いですよねこの部品。
剛脚の人とか、落車した場合はクラックが入りやすいかもしれません。
シマノの細かいスプラインであの肉厚ならまぁアリか、と思いますが、
FSAのは肉薄い部分の面積が広いから、不利な気もします。、
あと0.5mmぐらい厚いと、見た目にも安心感が違うかもしれませんね。。

左クランクアーム側は、結構削れてます。削れることによって隙間ができて、脚力でクランプキャップを押す力が働き、外側に緩んできてしまうわけですね。
ちなみに、緩んでくるからといってオーバートルクで締め付けちゃダメです。それが原因でBBが割れたりするかもしれません。
ヒルクラをしなければ(ハイトルクを掛けなければ)緩んでこない状況まではネジロック剤なんかを使えば持っていけましたが、
ヒルクラした時に緩んできてしまったので、修理することにしました。
緩んだ状態でトルクを掛けて走行すると、クランクアームが本来の取り付け位置から強度的に不利な外側で
ガタガタ傾き部品同士が擦(こす)れる事になるので、大人しく走ってれば悪化は最小限に防げるでしょう。
まずいのは、気付かずに登り切ってしまった私のような場合で、
気付いた時点で既に手遅れなレベルまで削れてしまったいたパターン。
クランクアームが柔らかくいつもたわんでる感触があるので、気付きにくいかもしれません。

クランクが緩む力でギリギリとクランプキャップを外に押し出しながら緩んでいくので、
柔らかい材質のクランクキャップのネジが痛みます。
これは、ただ単に緩んだ場合も何回もなりますが、致命的な事ではないです。
ノギスや目視で寸法変化が見られる場合は交換しないとダメでしょうけど。

DIY玄人ならみんな持ってる、ネジヤスリでネジ山を修正します。
あとは完全に剥げてしまったネジロック剤(中強度脱出可能とかそんなやつ)を塗布しておきます。
ネジロック剤がないと、振動だけで緩んできそうな感じにはなってしまているので。

問題のBBとクランクアームの勘合部分には、アルミ缶を切り刻んだものをできるだけ挟んでいきます。
こうやる場合はグリスを塗ってグリスで一時的に貼り付ける感じで。

後から詰め込んだ枚数のが多かったです。
これで締付けトルクを最大の14.7N狙いで締め込んで(終盤は2本のボルトを交互に少しづつ締める)修理完了。
全く緩んでこなくなりました。
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上記の方法は、ホローテック系のクランク緩みの応急修理とか延命処置とかでDIYカテで投稿しようと思いましたが、
ググればここにたどり着くと思ったのでやめておきました。
中古などの場合は、このへんの緩んだまま走行して緩みが止まらなくなっている状態を隠して売られているものもあるかもしれません。
結構3000円とかで投げ売りされてたりするので、そんなのを掴まされてもこの方法で全然使えるかもしれないので、
こんな症状の場合は、捨てるのはちょっと待ったほうが良いと思います。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★☆