SM-SH51はいわゆるシングルモードクリートだ。かかとを外側にひねった場合のみ解除できる。一方SM-SH56はマルチモードクリートで、上方向にも解除が可能なため、ペダルを引く方向に力が加わると予期せずに外れることがあるそうだ。従って『ペダルを引く方向に力をかける乗り方や、ジャンプなどでペダルから足が離れる方向に力がかかる乗り方には使用できません』とされている。
いままでシングルモードのSM-SH51を使っていたが、試しにSM-SH56を使ってみた。ペダルはPDM-959、自転車はスポルティフである。
引き脚を豪快に使っても外れることはなく、まあ普通に使えた。だが、普通に外すとき、H51よりも随分軽いトルクで外れるのでばねセット荷重を上げることになる。
それだけなら別にどうでもよい話だが、どうもガタが大きくなったのが気になる。そこでクリートをよく見てみたら、H56はH51よりもペダル勘合部が薄く仕上がっていた。なるほどガタが大きいのはこれが原因らしい。マルチモード化の代償だろう。
どちらが使いやすいかは、ユーザの判断で決めればよい。
私は早速、ビタッと決まるH51に戻すことにしよう。
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★★☆☆