Deda Newton Shallow 44cm
購入価格 ¥7000
私はシクロクロスもやるせいか、ブラケットを一般的なセッティングより起こしているのだが、
肩の部分に手を添えた時の加減や落差を考慮すると、ハンドル自体にはあまり仰角をつけたくない。
必然的に、ブラケット取り付け位置が近くなりリーチが短くなりすぎるため、ロングリーチのハンドルを探していた。
主流のコンパクトハンドルはリーチもドロップも短く、ハンドルに沿わせたワイヤー類も窮屈で引きが重くなるし、
ポジションを合わせると、ベタ付けしたステム長は130mmに。上ハンも遠くなりすぎる。
一部で根強い人気がある丸ハンはリーチが長く、セッティングの自由度も高そうだったので、試してみることにした。
Dedaのハンドルは外外表記なので、44cmだが実測すると芯芯では417mmだった。
重量は、アルミハンドルにしてはなかなか悪くないと思う。
取り付けてポジションを合わせると、ステム長が10~20mm縮んで、見た目にもバランスが良い感じに。
上ハンドルを握ると適度に上体が起きるようになったし、
リラックスして走るときによく手を添える、ハンドルの肩からブラケットへとつながる部分も良い塩梅。
何より、下ハンドルを握った時の安定感に驚いた。
「シャロー」ハンドルとはいえ、そこらのアナトミックハンドルに比べると手の位置はずっと低く遠くなり、力が入りやすい。
さらに、下ハンのストレートな部分に手のひらを乗せ、ハンドルが曲がり始める部分に指を掛けて握ると手首ががっちりと固定される。
腕でハンドルを引きつけて上体を固定し、ロス無く踏み込めるように感じた。
ブラケットを握っていてもダンシングするときのたわみが減ったので、
ハンドル自体の剛性の高さも十分に効いていると思う。
逆に、難点を挙げるなら下りとブレーキ。
丸ハンの下ハンは、引きつけるのには有利だが押さえつけるのには不利。
急な下り坂で上半身の荷重の多くが手に加わると、奥の方に手がずれていって、ハンドルが指の股に食い込んで痛い。
また、ブレーキはストロークが短くなりすぎてレバーとハンドルバーがべったりくっついてしまう。
剛性の低いSRAM REDのダブルタップレバーと軽量ブレーキを組み合わせていたのでたわみが大きく、
シフトレバーが指に食い込んだりしてハードブレーキングに不満があった。
結局この点がどうしても気に入らずErgosumに交換して、今はサブバイクでカンパのエルゴパワーを取り付けているが、こちらでは十分につかえている。
ブレーキレバーがたわみやすく、シフトレバーが大振りなダブルタップレバーとは相性が悪いと感じた。
総括すると、平地で踏み倒すような人にオススメ。
価格評価→★★★☆☆ アルミハンドルとしてはなかなか高め。
評 価→★★★★☆ 平地メインで、頻繁に下ハン握ってもがくような使い方なら理想的なハンドル。
カタログ重量 244g
実測重量 257g(シャロー 外外44cm)