購入価格 円高でも¥20000だった気が
当時初カンパで、カンパのことを何も分からずに「できるだけ高いグレードを買って
おけばいいだろう」と思って買ったもの。結果としては失敗でした。
この頃の単段エルゴ(エスケープシステム)っていうのは、実は中身はほぼゼノンでレバーだけ
違うんですね。ヴェローチェはダウンレバーもアルミなので別物ですが、構造や他のパーツ自体は
同じです。
カーボンレバーなので質感は良いです。何度も落車しましたが折れていませんし、傷も少なめ。
(現行の新形状はレバーの長さも長くなったため、転倒時にかなり傷が入ります)
構造は簡素なものですが、シフトアップもダウンも非常に軽くて使いやすいです。
同時期のウルトラシフトや、後年の新ウルトラシフトは硬くて疲れますが、エスケープシステムは
疲れません。スプリントのときも押し間違いが無いメリットを感じます。
ウルトラシフトはかなり気を使いながらアップする必要があるので。
難点は耐久性です。4万kmで3回も壊れました。
最初はブレーキレバーの裏のシフトダウンレバーの折損。弱すぎです。これはアルミ製のヴェロー
チェに入れ替えて一生涯の安心を得ましたが、なんだか複雑な気持ち。
ちなみにレコードは同じ樹脂でも根元の形状が異なっていて折れにくいです。が、それでも当時の
ネットでは折れたという事例が多かったようです。現行のエルゴでは折れませんのでご安心を。
次に右エルゴの故障が二回。大体2万kmに届かないうちにラチェットが飛んで多段シフトします。
これがかなり厄介。アップレバーの爪が折れることがこのトラブルの原因になっています。
金属のラチェットに対して樹脂の爪が受けるので、樹脂が負けて当然です。
合理化を突き詰めたSRAMですらここは金属にしているのに。。
パーツが出ないので丸ごと交換するしかありません。ゼノンを買うか、レコードのユニットに交換
するかのどちらかで比較的安価に解決します。耐久性を考えると後者がおすすめ。操作感は硬く
なりますが。
こんなしょーもないものでもいまだ直して使い続けているのは、愛着がものすごくあるからです。
いや、引くに引けなくなったが正しいかも。
今は左がミラージュのユニット、右がゼノンのユニット、左右のダウンレバーはヴェローチェ、
ケンタウルの要素はカーボンレバーのみというフランケンです。
ええとつまり4万kmの間にケンタ2万、ミラージュ0.9万、ゼノン0.8万、ヴェロ1.2万で
5万円相当ってことです。あとはそれらの残骸から新たにミラージュらしきフランケンエルゴを
作りました(笑)。
フランケンしていったら自然にエルゴが増えたのは予想外でしたが、やっぱり最初からコー
ラスにでもしておけば良かったです。
そんなんだからこんなものを新たに買うことはおすすめしません。
中身が全く同じゼノンやヴェローチェも同じくおすすめできませんです。
後年のパワーシフトはこのエスケープシステムの焼き直しで、樹脂レバーが折れる心配は無くなった
ものの、ラチェットが壊れるという持病は持ったまま。(だからワイズなんかでも壊れたらユニット
ASSYをレコードにしましょうなんて言ってるわけです)2015年以降も改良されていないようなので
新規に買うならウルトラシフトを強くおすすめします。
現行のウルトラシフトは中々壊れませんよ。
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★☆☆☆