購入価格: ¥2,200 (税込) ※サイクリングエクスプレスのクーポンで3,000円引き
標準価格: ¥5,500 (税込)
『手の感覚で曖昧なまま締め付けるよりも、トルクレンチでキッチリトルク管理した方がスッキリする』
■ 遂にトルクレンチを入手
私は自転車のカスタムやメンテナンスを自分で行い、パーツの取り付けにはアーレンキーのセットを使っていた。以前のように締め付けすぎてネジの穴を舐めるようなことはなくなったし、特に問題も生じてはいなかった。だが、適正トルクが曖昧なまま手の感覚でボルトを締め付けるのはスッキリしないと感じていたし、今後問題が生じないとも限らない。そろそろ初心者からステップアップする上でも、トルクレンチを導入することにした。私が選んだものは、BIKEHAND YC-617-2Sというリーズナブルなものだ。
BIKEHAND YC-617-2S
■ トルク指定範囲2-24n/m、10種類のビットが付属
BIKEHAND YC-617-2Sは、トルク指定範囲が2-24n/mで10種類のビットが付属するトルクレンチだ。トルクレンチ本体の全長は約25cm、重量は353g。本体とビットは専用ケースに収納されている。精度は±4%で、ユーザー自身による校正は不可能。BIKEHAND以外にも、GRANGE コンパクトトルクレンチやLifeline Essential トルクレンチなどの同一商品があるようだ。
トルクレンチ本体 (左)
ビット一覧。T20のビットも付属する (中央)
トルクレンチ本体とビットはケースに収納される。ケースのサイズは約22.5×8×5.8cm (左)
■ カチッという感覚に気づかないことも
このトルクレンチの使い方は特に難しくはない。指定したトルクに達すると、カチッという音と共に先端が少し折れ曲がって教えてくれる。このカチッという音と脱力感が何とも心地よい。
ただ、指定トルクに達した合図である音と感触が若干鈍いことがあり、何回か指定トルクに達したことに気づかずに締め続けてしまうことがあった。締め付けは徐々に行い、カチッという音と感触を確実に捉えるように注意する必要がある。
指定トルクに達すると、カチッという音と感触が伝わる (左)
目盛りは2n/m刻み。グリップを回せば、トルクを設定できる (中央)
中央部のボタンを押しながらビットを着脱。レバーを動かせば、締め付ける向きを反転できる (右)
■ 手の感覚とのズレを実感
私の自転車のパーツに一通りトルクレンチを使ってみると、手の感覚がいかにズレているかがよく分かる。パーツによっては、強く締め付けすぎたり、やや締め付けが弱いものもあった。特にThomsonのシートクランプは締め付けトルクが2.8n/mしかなく、手の感覚でもこんなに弱い締め付けで大丈夫なのかと思ったが、実際には指定トルクよりもやや強めに締め付けていることが分かった。
自転車の様々な部分をトルクレンチで締め直した (左)
Thomsonのシートクランプの締め付けトルク2.8n/mをキッチリ出せないが、手の感覚よりは良いと思う
■ 曖昧さがなくなってスッキリ
BIKEHAND YC-617-2Sを手に入れて、手の感覚による締め付けと実際に締め付けトルクのズレを実感できてよかったと思う。トルクレンチで作業すると、曖昧なまま作業していたときのモヤモヤがなくなってスッキリする。私の自転車にはカーボンパーツが一つも付いていないが、それでも日々のメンテナンスには十分に役立つ工具だ。
価格評価→★★★★★ (リーズナブルな工具をさらにお得に入手できた)
評 価→★★★★☆ (日々のメンテナンスには十分)
<オプション>
年 式→ ー
重 量→353g (トルクレンチ本体)