秋田書店 少年チャンピオン・コミックス シャカリキ!
いまさらシャカリキ!でもなかろうと言われそうですが、レビューが少ないので追加。
GlennGouldさんも書かれているように、荒唐無稽ながらマンガとして楽しめる作品。
数ヶ月前に再度通読してみましたが、所々に80年代的な雰囲気があって、正直、いま高校生くらいの人が読むと赤面しそうな箇所も多いと思う。しかし「シャカリキ!」のすごいところは、そうした時代風俗的な細部がいくらすたれても、胸を打つ感動は決して色褪せないところ。
最終巻では、日本では無敵になってしまったテルが、もう制覇すべき山がなくなってしまってエネルギーをもてあましている。雪の夜、冬季で閉鎖されている道のフェンスにしがみつき、先に行けずに叫んでいるシーンがあったと思うけど、あれは圧巻だった。
そして、最後はツール・ド・フランスへの参加が示唆されるところで物語は終わる。続編を求める声は多かったし、私も続編が読みたかったけど(いまもちょっと読みたいけど)、昨年ついに新城と別府がツールに参加した時、私の中で「シャカリキ!」の物語は完結したような気がしました。
新城、別府、来年も頑張れよー!!
価格評価→★★★★☆ 評 価→★★★★☆
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