購入価格 ¥16000
長期レビューの最終回。
2003年8月から2014年4月末までの10年8か月、走行距離70000km近くを走り切ったSIDI ENERGY。気に入って丁寧に使っていたとはいえ、SIDIの自転車シューズってこんなに長持ちするんだなあ。
というか、普通に相当くたびれているSIDI ENERGY

モー、クタクタ・・・
後継のGenius 6.6と並べると、くたびれ度合いの凄まじさに唖然で、本当に同じメーカーの靴かいな??という感じですが、ここまでくたびれていても足にピッタリ!フィット感は十分あり、強力な引き足にもしっかり応え、ロード用シューズとして、確実に機能しています。

同じカイシャの製品か?と見紛う
まあしかし、ご覧の通りで、アキレス腱部の度重なる修繕や、メインバックルのリターンスプリングが折れて輪ゴムで代用するところまでは良かったのですが、甲部のべろが朽ちてきたり、テクノⅡシステムのフィッティング用赤つまみとベースのラチェット本体を貫通する細いピンが走行中にいつの間にか抜け落ちて、赤つまみ共々どこかに行ってしまうという事件が今春、立て続けに発生し、スペアを買うのが面倒なので大型のゼムクリップを曲げて差し込み、赤つまみの代わりにして対応するに及んで、「ここまで頑張ったんだから、もういいか・・・」となった次第。
使いこむほどに自分の足にフィットしたSIDI ENERGY ・・・素晴らしいロードシューズです。仕事帰り、クランクを回すと次第に足のむくみが取れ、それに呼応するように赤つまみを一段階ずつ締めこんでいくという悦楽の所作とも、もうお別れ。10年余りの長きに亘っておつかれさまでした。
・・・ と、いまさら入手困難なシューズをレビューしてみたところで栓なしですが、結局、
≪SIDI ENERGYは10年以上、70000km近くに及ぶ使用に耐えるシューズである≫
ということがわかったのは、大いなる収穫でした。
なんという凄さだSIDI !!
SIDIシューズとは四半世紀以上のお付き合いで、長さ、幅、足裏のフィット感、つま先空間の適切さまで、自分の足に隅々までちょうど良いのはタマタマの幸運ですが、多分これからもSIDIを選び続けるでしょう。
それにしても、シューズでもなんでもそうですが、使い込んだ機材をそれなりに手入れして走っている人を見ると親近感を感じてしまいますねぇ。
ついでに、SIDIといえばぺラペラ中敷きですが、これもちゃんと10年持ちこたえました。母指球あたりは本当に薄っぺらに擦り減ってしまいましたが、さほど硬いシューズでもないので、馴染んだ足に中敷きはこれで十分。

SIDIの代名詞(?)ぺラッペラの中敷きも10年以上持ちこたえた!
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さて、後継のSIDI Genius 6.6 Carbon Lite Verniceは2013年1月に購入したもので、ようやく投入となりますが、10年以上使い続けてきたシューズを新しくするっていうのも結構ドキドキするもんです。これも10年使ったら自分は今より10年だけ歳をとっちゃうのか。
人生とはかくも短く、そして長い。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★
年 式→2003