購入価格 18万円(?)くらい
シマノ・アルテグラから換装。ハブなどを除く八点セット。
知り合いのVELOCEを触らせてもらってエルゴパワーの握り具合が気になり、ずいぶん悩んだがついにIYHに踏み切ってしまった。
機能的には無論アルテグラに何の不満もない。しかし機能と性能は同じものではないと悟った。どちらも同程度に良い変速性能であるなら、あとは好みの問題。個人的に、シマノは「変速が決まる瞬間」が気持ちいいのに対してカンパニョーロは「変速が決まるまでの過程」が気持ちいいと思う。シマノはシマノで「パチッ」というアレが気持ちいい。カンパは「パチッ」と行く前のレバー操作が気持ちいい。
変速の速度とか精度で語るなら、速く走りたい人やレース志向の人はカンパにこだわる必要はないような気がする(重量が軽いというメリットはあるけれど。アルテからの換装だったので400g近い軽量化は果たせたが)
ひたすら気持ちよく・快適に走ることが好きな自分としては良い選択だったと思う。ただし、これは間違いなく贅沢品だと思う。ある意味で無駄。しかし気持ちよさは「必要・不必要」という文脈で語れるものではないとも思う。
ウルトラトルククランクは取り付けが簡単で良い。保守性はいいと思った。チェーンも購入したがカンパ専用チェーン切りは高価なのでやめてKMCのミッシングリンクを使用した。取り付けの際にシマノ用のチェーンカッターを使用したが問題なし、変速に影響が出ているようにも思わない。エルゴレバーの大きさは絶妙でSTIよりブラケット持ちの際の距離が近くもなりポジションは若干変わった。
不満ではないですが「気になる点」としてはハンドルにケーブルを二本重ねで這わしているのでバーテープの上が盛り上がり少し手のひらあたりに違和感があること。次回バーテープ交換の際は前に一本後ろに一本で試すかバージェルを入れようかと検討中。また、ブレーキの取り付けにはトルクスレンチが必要。リアブレーキのアーチはうちのフレームとの間のクリアランスがギリギリなので初期調整に少し戸惑った。
ブレーキングのフィールがシマノより良いと言われているが最初は効きが弱いように思えて正直これはどうなんだろうと思ったがすっかり慣れてしまった。ブレーキの絶対性能がいいというよりエルゴパワーのブレーキレバーとの関係がいいのだと思う。先に書いた「レバー操作の過程が楽しめる」ことと関連があると思うがブレーキングは微妙なコントロールは効くと思う。ガツンと効くタイプではない。
ホビーライダーには猫に小判かもしれないがホビーライダーにこそお勧めしたいコンポ。気持ちよさにお金を払うのは悪いことではないと思う。定価なら買える金額ではないが割引で買えたのでいい買い物だった。
価格評価→★★★★★(定価なら星二つ。でも値段なりの価値はある)
評 価→★★★★★ (最高)
年 式→2007年モデル