購入価格: ¥1,245 (税込)
標準価格: ¥2,400 (税込)
『高さ調整できない代わりに簡単に付け外しできるディスプレイスタンド』
■他のディスプレイスタンドから買い替え
前回レビューしたY’s Collection メンテナンススタンドを2年半使い、少しの力で外れやすくなった上、左に傾くようになってしまった。次に選んだのも一般的なリアホイールのハブ軸を左右から挟むタイプで、今回はMINOURAのものを選んでみた。
MINOURA DS-30BLT
■取り付ける向きで2サイズに対応可能
このスタンドの最大の特徴は、開く向きによって2段階に高さが選べることだ。内側の脚を前方にすると26インチから700cのホイールに対応し、外側の脚を前方にすると高さが低くなって24インチ以下の小径車に対応する。
Y’s Collectionのように自由な角度を設定することが出来ないが、取り付ける度にダイヤルを回して角度を設定したり、ダイヤルを締め込んで固定力を強める必要はない。取り付けてぱっと手を離せばいつも同じ角度になるので、素早く取り付けられるのがとても便利だ。
ホイールのサイズによって2段階に高さを変更可能
SEEKは700cなので内側の脚を前方に向ける
■固定力と広げやすさを両立した絶妙な弾性力
Y’s Collection メンテナンススタンドは、購入直後は力を入れて広げなければならなかったので、自転車を支えながらはめるのは大変だった。MINOURAのスタンドは購入直後から軽い力で広げることができ、簡単に付け外しが出来るのが良い。多分これくらいの弾性力が普通で、Y’s Collectionが強すぎたのだと思う。
もちろん取り付けやすいからといって、自転車を持ち上げた時にスタンドが落下するようなことはなく、固定力に全く問題はない。
アルミ製のDS-30ALの方が小さな力で広げられるようだが、何度も付け外しを行うといずれ広がって外れやすくなってしまうので、しっかりと固定して長く使うなら強度のある鉄パイプ製のこのスタンドの方が良いような気がする。
脚が鉄パイプでもそれほど硬くない
■対応クイックレリーズレバー
SEEKのクイックレリーズ(Formula)には全く問題なく取り付けられた。シマノタイプのクイックレリーズに対応し、古くフルクラムやカンパニョーロのような幅広のレバーには対応していない。
レバーの幅が20mm以上あるクイックには対応していない
■使用上の問題はほとんどない
SEEKにはディレイラーガードを取り付けているので、内側の脚がわずかにディレイラーガードに干渉してしまう。もう少し張り出しが大きかったら使えなかった。前後逆向きに取り付けられれば干渉を回避できるのだが、バラして左右反転させて組み替えても逆向きには取り付けられなかった。これはSEEK特有の問題なので、他の車種では特に問題はないと思う。
だが念のため、
・高さ(角度)調整が出来ない
・取り付け向きが決まっている
という二点が自分の自転車の取り付けや作業にどう影響するかを考えて購入した方が良いと思う。
SEEKはわずかにディレイラーガードが干渉する
ディレイラー自体の干渉はない
■価格
ネット通販では安く買える。私はAmazonで1245円で購入した。これはMINOURAの希望小売価格の半額だ。
■最後に
実はY’s Collectionと全く同じタイプのスタンドだと思ってこれを購入した。実際に使ってみて、高さ調整の必要がなく、軽い力で簡単に付け外しできるこちらのスタンドの方が優れていると感じた。高さ調整が不要で取り付け向きが決まっていても良いのなら、MINOURA DS-30BLTはとても良いスタンドだと思う。
価格評価→★★★★★ (希望小売価格の半額)
評 価→★★★★☆ (製品の出来が非常に良く、素早く簡単に付け外しできる)