購入価格 ¥1000円くらい
馬鹿野郎!
交通安全週間だか何だか知らないが無駄にピッピピッピ笛吹きまくって無駄に渋滞作ってるくせに、
その横を颯爽と疾走していく逆走自転車を華麗にスルーするとは何事とは何事だ!!
のっけから感情的になってすまない。
逆走をはじめとする公道上のルール違反については俺も一言二言言いたいのはやまやまなのだが、
すべての道がローマに通じるように、すべての物事は右の手と左の手でつながっていて、
片一方だけを罰して解決するような簡単な問題じゃないんだ。
どうやらここは、俺の先輩が俺に対してそうしてくれたように、俺の体験談を語ることで
みんなに悟りを開いてもらわなければならない流れのようだな・・・
あれは金曜日、俺が一週間の仕事を終えて翌日から始まる好天の連休に思いを馳せながら、
ホクホクとした気持ちで帰宅の途についたときのことだ。
先日のヒルクライム大会の写真を有志が撮ってくれたというので、そのデータを頂きに、
俺は仕事帰りになじみのショップに立ち寄ることにしたのだった。
デヤァァァーーーーッ
平日夜の室見川に、俺の気合とTL-LD270-Rの瞬きがこだまする。
俺「ガハハハハ!自転車は車道左端を走るものだから、遠慮はいらないんじゃ!」
狭い道ゆえ自動車たちは俺を抜くに抜けず、俺の通った後ろには長い行列ができていた。
その様子を人は「大名行列」と呼び、恐れおののくのだった。
かくして俺はお店に到着した。
そこでは謎の人だかりがしていて、一人の女を取り囲んでさかんに石を投げつけている。
俺「彼らはいったい何をしているんだ」
謎の人だかり「この女は25万円のロードに乗って、無灯火で車道を逆走していたところを我々の仲間に捕らえられました。
我々のルールでは、無灯火・逆走は石打ちの刑に定められています」
俺は「そうか、それは仕方ないな、逆走は重罪だ。」と思い、一緒になって石を投げた。
すると、俺が石を投げたのを見ると、周囲のやじ馬たちが金魚の糞のように俺に続いて石を投げ始めた。
その瞬間だった。
おもむろに単身赴任先から帰福していたのだろう、「走る修行僧」の異名をとるひでおさんの上腕二頭筋が
みるみるうちにバルクアップし樹齢四千年の縄文杉のごとく太ましくなったかと思うと、
そこらじゅうの金魚の糞という金魚の糞を手当たり次第になぎ倒していった。
みんな倒れて意識朦朧となったので、石を投げる者はいなくなった。
そこでひでおさんは、静かに一言、こう言ったんだ。
ひでおさん「あなたたちの中で罪を犯したことのない者だけが、この女に石を投げなさい。」
朦朧とする意識の中、なぜか俺は幼いころおじいちゃんと一緒にカラオケに行ったときのことを思い出していた。
おじいちゃん「つよし、左の人 右の人ふとした場所できっと繋がってるから片一方を裁けないよな」
そうなのだ。人は神ではない。
自分自身が完璧でないのに、どうして他人を裁くことができるのか。
百歩譲って公道上のルールはもれなく全て守っているとしても、それ以外のすべての社会生活を含めて、
無知ゆえに配慮が行き届かずルール違反やマナー違反をしたり周囲に不快な思いをさせたりしていることが本当に無いと言い切れるだろうか。
自分がよく知っていることやできていることに対してだけ他者に厳しいのは、美しい生きざまではない。
自分が他人にかけた迷惑についてはすぐに忘れてしまうのに、人から受けた迷惑だけはいつまでも覚えている。
走る修行僧は俺たちに、そんな人の常を思い起こさせる一石を投じたのである。
------------------------------------------------要点をまとめます------------------------------------------------
1000円程度で買えたリアライトだが、残念ながら廃版になってしまった。
ボタン長押しでスイッチon・off、スイッチonのときにボタンを押すごとに点灯←→点滅が切り替わる。
電池は単5×2で、乾電池式の中ではかなり小型の部類に入る。
電池の持ちはメーカー公称で点灯:約60時間、点滅:約90時間。
私の場合、最後に電池交換をしてから1年以上経過したと記憶しているが、
夜の通勤(灯火が必要な状況では基本的にトレーニングはせず家・職場の直行直帰なので、使用時間は1回あたり30分程度)
が年間150日あったとしても年間75時間。
電池の持ちは充分に長いと言ってよいと思う。
そして意外と明るい。
私の職場の駐輪場は真っ暗なのだが、そこでチェーン鍵(ナンバー式)を開けるのの手助けになる程度には明るい。
総じて、安価で必要最低限の明るさを備えた、運用しやすい小型軽量リアライト。
cateyeの現行ラインナップにはこれの後継はない(単4×2だったりUSB充電式だったり少し大型だったり高価だったり)
と思われる。ちょっと残念。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★☆