購入価格 ￥30,000円程（リサイクルショップにて）
ランドナーは性能じゃない浪漫だ
ふらりと立ち寄ったリサイクルショップで見かけ一目惚れ、傷の無いフレームは
美しい外観を維持し溶接部分の割れやフレームの歪みも無さそう、購入し代金を
支払うと意気揚々と持ち帰りました。
中古という事もあり「まずはレストアだな」と作業を始めると「んん？」という
事態が。スチールのネジというネジ全てが恐ろしい程錆びていて固着し回らない、
まぁ外に置いてあればネジが錆びる事はあるさと気を取り直し根性でネジを外し
各パーツを分解していきます。
何とか一通り終え次はシートポストを外しフレーム内部の確認です、やはりシー
トポストもなかなか外れず556を吹きまくり外すと、フレーム内部が下水管の様
に錆がびっしり、これはさすがに「oh...」と声が洩れました。
試しに556をフレーム内に吹いて手前部分を軽く拭き上げると完全ではありませ
んが大体拭き取れる錆びだと分かり錆びは表面のみ、届かない部分は諦め556を
フレーム内部に多めに吹いておきました。
次はボスのBBです、クランクを外しBBのシャフトを摘まんで回してみるとウル
トラゴリゴリ、完全にベアリングが逝っています。新品のBBを用意し外そうと
しますが回らない回らない外れないびくともしない、556をネジ部分と水抜き
穴から吹きまくり1時間程放置してから全体重をかけると「バキン！」という音
と共に回ったではありませんか、この瞬間が気持ち良くてレストアは止められ
ません。w
BBを抜き取ると「ギャ―」という程錆びが蓄積されており、ネジ山もサビてい
る、新しいBBを組付ける時もなかなか回らない、タップを切り直そうにもそん
な工具はないし、グリスをたっぷり付けゆっくりゆっくり挿入しました。もう
外したくありません。w
恐らく前オーナーはそれなりに乗っていたがノーメンテナンスだったんだろう
な・・・。
最後にケーブル類とタイヤを交換しポジション出しをしてレストアとプチカス
タム終了、晴れて私の新しい相棒と相成りました。
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乗ってみるとスピードとは無縁の正に「旅バイク」、景色を眺めながらのんびり
走りたい私にピッタリな相棒です。敢えて選んだママチャリ用のタイヤもマッチ
し最高の乗り心地を提供してくれます（もっちもち）。
絶滅危惧種となったダブルレバーも懐かしく、自動車のマニュアルミッションの
様で「自転車を操っている感」がとても楽しい、そして走っているとかなりの確
率でおじさんから声を掛けられます。「昔ランドナー乗ってたんだよ」、「おお
アラヤじゃないか」と楽しい自転車談義が始まり、自分の自転車を褒めてもらえ
たりこれがきっかけでお話できるのもこの子のおかげです。
確かに重い自転車ではありますが、フロント最小28Tリヤ最大30Tのギア比でよ
ほどの激坂でなければ問題ないでしょう、通勤に、ツーリングに、輪行にこれか
らこの相棒と色々な所を走ってみたいものです。
価格評価→？（リサイクルショップ購入のため）
評 価→★★★★★
＜オプション＞
年 式→たぶん2018年くらいのモデル
カタログ重量→1,300g(前後キャリアを付けると1,500gくらい)
