購入価格 ¥45,000 (完成車の状態で)
シクロクロスをベースに グラベルバイクを組んでみた、というコンセプトです。
「未舗装路を遊ぶためのバイク」として、とても楽しい1台になりました。
○入手経緯
以前から、オフロードで遊ぶ用の自転車が1台あれば良いのにな~、と考えていました。
あわよくば、リムブレーキロードバイクのおさがりパーツで
安く組めればいいな、とも企んでいましたので、
MTBや 最新のシクロクロス/グラベルロードは却下。
フレームに求める条件は以下の通りです。
☆必須
・材質は金属
・安い (←ここ重要)
・カンチ or Vブレーキが使える
・かつ、ディスク台座が無い (OLD135mmだと困る)
・フロントフォークの剛性が高い (カンチブレーキを使うのに剛性が低いのは致命的)
○希望
・リアキャリアやフェンダーのダボがある
・ボトルケージが付けられる
・チェーンステーが短い (現実的な範囲では430mm以下)
・ホリゾンタルフレーム
・ヘッドチューブが短い (120mm以下が理想)
・シートステー角が74°未満
・BBがJIS68mmまたはITA70mm
勿論、これらの条件をすべて満たすバイクなど存在しません。
(部分的に条件に合致する候補が、2019年当時の時点で4~5つありました。
いずれも一長一短あり、いずれも必須条件を1つずつ欠いていました)
そうでなくとも、既にリムブレーキが完全に淘汰されたシクロクロス界において、
リムブレーキのフレームを探すだけでも至難の業です。
当然、希少価値の高さゆえ 手放す人も少なく、
中古市場にも滅多に出回りません。
そんなある日、とあるリサイクルショップにて 運命の出会いを果たしたのが、
FOCUSのMARES AXの2014年モデルでした。
先述の条件に照らし合わせると、
・アルミフレーム
・カンチブレーキで組まれている
・極太カーボンフロントフォーク
・フェンダーとリアキャリアのダボあり
・ボトルケージ台座2つ
・チェーンステー長425mm
・シート角73.5°
・BBはJIS68mm
最高です。これを逃すと、もうない出会いだと思いました。
・スローピングフレームである
・ヘッドチューブ長さが130mm
この2つだけが引っ掛かりましたが、気にしてはいられません。
トップチューブはともかく、ヘッドチューブ長さについては
セッティング次第で いくらでもカバー出来る自信がありました。

で、買って ばらして 組み直しました。
Tiagra完成車でしたが、元よりフレームセット以外に用はないので関係ありません。
結果、残ったのはリアキャリアとシートポストだけになりました。
○パーツ構成
ざっくり言うと、以下の通りです。
・アルテグラ11速/フロントシングル
・TRP EUROX マグネシウム製カンチブレーキ
・Campagnolo Zonda 非チューブレス,ナローリムモデル
・Panaracer CG-CX 32C 非チューブレスモデル
当初の予定通り、ホイール、クランクセット、ハンドル、サドル、チェーン、ステムなどは
ロードバイクからのおさがりパーツです。
費用削減の狙いもありますが、
使い慣れたパーツなので フレームの素の性能が分かりやすくなる事も大きいです。
タイヤ、スプロケット、チェーンリング、チェーンリングボルト、
シフトレバーなどは 新たに用意しました。
ステムだけは、どうしても我慢できなかったので 新たに買い直しましたが。
○インプレ
まず、フロントフォークは 最初の見立て通り とても硬いです。
立ち漕ぎやハードブレーキングでも ほとんどたわみません。
やはり、フロントフォークがしっかりしている自転車は信用できます。
次にフレームですが、こちらも そこそこ硬いです。
もちろん、チェーンステーがロードバイクと比べて長いことと
タイヤのエアボリュームによって かなり緩和されてはいます。
踏んだ時に ラグなくスッと進む軽快さがありますが、
同時に 重量的な軽さもあります。
ダウンチューブを叩くと、薄いチューブのアルミフレーム特有の反響音が鳴ります。
流石にCannondaleのCAAD系には及ばないものの、
強度を犠牲にしない範囲で 軽量化も頑張っているようです。
ガチ競技用機材というわけではない代わりに、
遊び用バイクとして 最高の1台に仕上がったと思います。
もちろん、純粋な走行性能でいえば、メインで乗っているロードバイクの方が
ずっと速いし 性能も遥かに上です。
ですが、乗っていて楽しいのは やっぱり こっちかなと。
グラベルバイクが流行った理由が ちょっぴり分かった気がしました。
なお、アッセンブルした個々のパーツについては、
個別でレビューを書く予定です。
○おまけ

冷静に考えると、パニアバッグを持っていないのに
キャリアだけ付けていても無駄だと気付きました。
なので、ロードバイクから取ってきたリアフェンダーに取り替えました。
またひとつ、おさがりパーツが増えたのであった。
価格評価→★★★★★(←新車価格だと14万円だそうです)
評 価→★★★★★(←最高。)
<オプション>
年 式→2014
カタログ重量→9.8g(実測重量9.8Kg)
⇒思わず二度見しました。これだけカスタムして、
0.1kgも軽くなっていないのは 絶対に何かの間違いです。
このバイクを最初に組んだのは4年も前ですが、
二度にわたる引っ越しや コロナ禍、その他諸々の事情により
ずっとほったらかしに近い状態だったのです。
よって、再度乗り出すにあたり
消耗品のリフレッシュと 細かい仕様変更をはさみました。
これ以上長くなってもいけないので、詳細は割愛します。