購入価格 ¥(完成車初期装備)
≪一般的感想≫
20"ミニベロを買ったら元々付いていたものです。
(これまで、テクトロのデュアルピボットサイドプルとリニアプルキャリパーは、いずれも20"ミニベロで使ってきた経験がありますが、油圧を含めディスクは未経験な者のレビューということを予めご承知おきください。)
一言でいうと、効きすぎです。
というのも、ロード用ディスクに比べてガツンと効く(らしい)MTB用ディスクを、ホイール径の小さいミニベロで使っているので、ホイール径比の逆数倍効くわけですから、ある意味順当な結果かと思います。
ちなみに、ブレーキレバーもリニアプル対応のもののようです。
後述の理由も含めて、現在はロード用のBR-R317に換装し、ブレーキレバーを敢えてロード用にしない(ブレーキレバーのケーブル引き代が大きいまま)ことで制動力を抑え、リニアプルより少し強く効くレベルの扱いやすいブレーキになりました。
≪ケーブル断線問題≫
私の扱いに何らかの問題があった可能性は否めませんが、まだパッドの厚みが残っている状態でインナーケーブルが断線(素線切れ)を起こしました。
あくまでも私見ですが、製品の形状に問題があるのではないかと考えています。
まず初期状態↓
アウターアジャスターから出たインナーケーブルは扇形のドラムに沿って曲げられ、ねじで固定されています。
次に素線切れの状況↓
結構な本数が切れています。
固定ねじより末端側で切れているのは、ケーブルの遊びを調整した後に撮影したためで、元は固定ねじのすぐ右側(テンション側)に位置していた箇所です。
走行中に破断しなかったのが不幸中の幸いでした。
その原因と思われるのがこちら↓
素線切れが発覚したときの制動状態です。
インナーが固定ねじの際で折り曲げられた状態になっています。
この状態でブレーキを繰り返し掛けたために、ねじの際で繰り返し強く曲げられることで比較的簡単に疲労に至ったのではないかと思っています。
ちなみに、ストローク制限部↓
本当にそうかは分かりませんが、パッドが減ってくると矢印で示した部分のノッチがぶつかって、それ以上引けない構造になっています。
制動時にここが衝突するようになればパッドの使用限界、という意味ではないかと思っています。(マニュアルで確認したわけではありません)
素線切れが起こった時点で、この写真のようにまだストロークが残っています。(制動時の状態)
もちろん、メーカーはパッドの使用限界付近でも規定回数の制動試験を行っているはずですから、良好な条件であれば素線切れを起こすことはないのでしょうが、インナーの材質、ねじの締め付けトルク管理など種々の要因が絡むと、こういうことも起こるという事例です。
反省点としては、固定側(ホイール側)パッドの調整をこまめにしてこなかったことが挙げられます。
固定側のパッドクリアランスを常に追い込んでいれば、可動側のパッドの減りが抑えられて、扇形ドラム(?)の回転範囲がもう少し減らせていたかもしれません。
上述のロード用メカニカルディスクへの換装は、制動力の問題もさることながら、ロード用ブレーキレバーのケーブル引き代がMTB用より小さいのに対してドラムの円弧長があまり変わらないことと、制動力がマイルド=レバーとパッドのストローク比が小さいと推測されることから、パッドが減ってきても上記のようにインナーが強く曲げられる位相まで行くのを遅らせられると思ったことも、理由の一つでした。
(なお、これは推測どころか憶測レベルですが、最近のリアディレーラーでもロー側でインナーに無理が掛かる形状じゃないの?という気がして手が出せないものがあったりします。)
価格評価→(単品購入ではないので評価できません)
評 価→★★★☆☆
<オプション>
カタログ重量→ 不明g (実測重量 206g:アダプター含まず)