おそらく昨年(2022年)の買い物の中で一番の無駄遣いだった件について書きたいと思います。
昨春 ORBEA ORCA M30(完成車)を購入しました。この車種はケーブルがほぼフル内装でシートクランプも内蔵されています。近年ケーブル類をはじめとする「内装化」が流行っていますが「シートクランプ内蔵式」のフレームの多くはエアロなど特殊形状のシートポストを採用しているようで、車体(フレーム)メーカーの設計した専用シートポストしか使用できないケースが多いのではないかと思います。
しかし、ORBEA ORCA M30 に付属しているシートポストはφ27.2mmの丸型でして、数値だけで見るとロードバイクの標準的な規格です。私自身「シートクランプ内蔵式」の車体を使用するのは初めてでしたので、規格さえ合っていれば他社製のシートポストに交換できるものだと思い込んでいました。
そして昨年末に EASTON EC90 SL と言うカーボン製シートポストに交換しようとしたところ「使用できない」という事態に遭遇。
「純正ポストもカーボン製でサイズも間違っていないのに何故使用できない???」・・・悪夢としか言いようのない瞬間でした。
・・・・原因は固定方式とシートポストの素材にありました。
一般的なシートクランプはシートポストを周囲からシートチューブごと締め付けるので通常5nm程度の締め付けトルクで固定できますが、ORBEA ORCA M30 では、シートポストをプレートで横方向からシートチューブに押し付ける・・・という突っ張り棒のような(?)固定方式をとっており(説明が難しいので図を参照ください)、締め付けトルクは8nmと高めでした。しかし、8nmという高いトルクを持ってしても EASTON EC90 SL はまったく固定できず、ズルズルと位置が下がってしまい、交換した初日に傷だらけになってしまうという大惨事に・・・。
理由を私なりに分析したのですが、EASTON EC90 SL は、完成車付属の純正シートポストよりも軽量でカーボンが薄いため、横方向からの力に耐えきれず変形し、且つ私の体重を支えきれずズレたと考えられます。
フィニッシュラインのファイバーグリップも試してみましたが期待した効果は得られず、最終的に EASTON EA90 というアルミ製シートポストを追加購入し交換することで落ち着きました。(アルミは締め付けや横方向の力にも強いので、今度ばかりは問題なく装着完了)=結局カーボンポストは傷だらけでオークションにも出せず、トータル2万円ほどの無駄な出費となりました。
今回の件で学んだことは「シートクランプ内蔵式は基本的に他社製シートポストは使えない」ということです。
以上、参考になりましたら・・・。
価格評価→?????
評 価→?????