購入価格 後述のフェルトを含めて200円+税
ペラペラに薄い 2 mm のクッション材を立体にプレス整形したインソール (写真 1) 。
使えばへしゃげてしまうのは必至なのでそのまま使うのは「ナシ」、以下のように加工し超薄型インソールの
ベース(素材)として使うのなら「アリ」か。
最近購入したビンディングシューズだが、 2-3 時間で窮屈に感じるようになり、 4-5 時間で血行不良のため
足指がこむら返り(今住んでいる地方では、多くの人が**コブラ返り**という)になる。バックルを緩い目に
しても、数時間で親指から甲の中程の間がアッパーに締め付けられる感じがある。購入前の試着には普段の
ライドのように何時間も掛けられないので、仕方が無いことである。
諦めて別の靴を買い直すのが正攻法な解決策だが、つま先や両サイドなどは問題なくフィットしているので、
インソールを薄くしてみることにした。比較対象は、標準で付いてきたインソール(4 mm、フラットで均一厚さ)と、
他のビンディングシューズでこれまで愛用してきたShock Doctor LP
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=1630&forum=60(先端が 3 mm、硬質プラスチックや堅さの異なるクッション材を立体的かつ複雑に貼り合わせたもの)。
なお、ここでいう厚さは全て親指のつま先で測っている。
少し薄い Shock Doctor LP では、標準のインソールと比べて樂にはなるものの、まだ少し締め付けられる感じがあった。
スポーツ用として売られているものの多くはこれと同程度かそれ以上に厚いので、もっと薄いインソールを探した。
商品としては多くの人の足裏の形状に合わせる必要があるため、力が加わって変形しフィットするための厚さが必要
なのであろう。熱成形前提のものでも非常に薄いものはなさそう。結局、極端に薄いインソールは見つからず、
ダイソーでたまたま見かけて本商品を買った。勿論、薄いのは性能アップでは無くコストダウンのためであろう。
単体で使うと足にフィットしないことは間違いないので、足裏のアーチや指の間の隙間にフェルト( 1 mm, 同じく
ダイソーで購入)を強力両面テープで貼って埋めることにした。何度か試行錯誤してみた結果が写真 2。
土踏まず、そして指の隙間には裏面にフェルトを重ねて貼って調整した。地図の等高線のように大きさを変えながら
重ね貼りするのがポイント。土踏まず部分がはじめから 3D 立体加工されているため、土踏まずにフェルトを貼る良い
ガイド(目安)になって、元がフラットなインソールを加工するよりもやり易かった。
さらに追加で、指の隙間だけは表側にも安物のコルクバーテープの切れ端を貼った。これは滑り止めと、力んで
足指を握らないようにすることを狙っている。前述の Shock Doctor にも表側にこのような上向けに凸の加工がある。
数回の試行錯誤・調整が必要だったが、完成後は調子よく使用できている。これで土日に150-160 km/日、
計 300 km 超のライドをしているが、母子球や足裏などがしびれたり痛くなることはない(これ以上長距離だと
足裏より先に脚が筋肉痛になる)。もとのインソール自体が薄くても、足裏とソールの隙間を埋めるように加工すれば
十分なようだ。つまり、私のような非競技系の自転車乗りには高価なスポーツインソールは猫に小判ということか。
他に同様の悩みを持つ方が居るかどうか分からないが、もし(例えばセールに釣られて!?)既に買ってしまった靴の
上側(表側、甲側)だけがきつい場合は、捨てる・売り飛ばす前に試してみては如何でしょうか?
価格評価→★★★★★(いろいろ買ったスポーツインソールと比べればタダみたいなもの。)
評 価→★★★☆☆(加工して使う前提。)