RideNow (中華 TPU チューブ) 700x18-32C, 65-mm FV
購入価格 チューブ 2 本とパッチキットで、約 \2,800.-。( セール・クーポンの有無、為替レートなどに少し依存する。)
これまで約 10 年は、超軽量ブチル(Flyweight, Supersonic いずれも 52-53 g)を常用してきた。年間 5-6,000 km の走行で、パッチを貼りながら使用すると平均 3 年(バルブの根元から漏れ出すまで)使えている。TPU チューブを試してみたい気はあったが、割高(*)なのに加えて、乗り心地が悪いとかリムブレーキの熱に弱いなどの情報もあって使わなかった。中華通販では前述の超軽量ブチルと変わらない値段のものがあるようなので、今回初めて使ってみることにした。
公称重量 36 g で実測は 33-34 g であった。色はショッキングピンクで樹脂製のバルブステムは黒、バルブコアは外せそうに見える。樹脂のステムにねじ込んであるので一度外すとシール材を使わないと漏れるかも知れないと考え、外してはいない。パッチキットは専用のパッチ, 接着剤とアルコール付きワイプで、これらは今までのところ使っていない。アルミ製のバルブキャップが付属するが、これも使っていない。
峠の下りでのリムブレーキの前輪バーストなどのリスクを考えて、現在のところは後輪のみに試用。伸びると縮みにくいとのことなので、新品のタイアと同時に交換した。交換時になんとなく今まで通りにタルクを使ったが、これは不要かも知れない。説明書をよく読めば、インストールの手間は前述の超軽量ブチルと大して変わらない。注意点はタイアをはめるまで膨らまさないこと、空気を入れるときはバルブステムを手で軽く支えてやること位か。25C タイアに 6.0 bar 入れて 24 時間で 0.2 bar 減ったので、前述のブチルと比べて空気の漏れ具合も大きく変わらない。
現在まで約 1 ヶ月間、 走行距離約 600 km。運次第ともいえるが、この間にパンクは無し、対してブチルの前輪は 1 回。重量が軽くなった分、楽になったとか走りが軽くなったとかは残念ながら感じない。鈍感なのかも知れないが、パンク時の予備用に携帯している 90 g のブチルに交換すると明らかに違うことはわかる。(ただし、この違いのどこまでがが厚くなったゴムの弾性から来るものか、重量の違いから来るものなのか明確に区別出来ない。)冬期に雪が降って凍結するために舗装がガタガタの険道・腐道も 100 km 以上は走ったが、乗り心地の変化を特に感じない。
以上のように今のところ問題点を感じないので、もしこのまま無事に経過し寿命が超軽量ブチルと同じくらいあれば、値段がほとんど変わらないので今後も使い続けると思う。
(*) \4,000.-とか\5,000.-とか、タイアとチューブが同等価格なのってどうよ?って思ってました。タイア、チューブそれぞれ同士で、比較すべきという理屈は分かりますが。峠のつらい登りが滅茶苦茶に楽になるなど、大きな利点があればたとえ\10,000.-でも買いますが、そんなものは世の中には有りません。
価格評価→★★★★★(超軽量ブチルと変わらない価格) 評 価→★★★★☆(しばらく使い続けないと、まだ分からない: 減点1) <オプション> 年 式→2022 (?) カタログ重量→ 36 g(実測重量 33-34 g)
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RideNow (中華 TPU チューブ) 700x18-32C, 65-mm FV
(追記)専用のパッチキットについて:
購入価格 ¥500前後と思われる(チューブ2本とセットで買ったが、パッチキットのみの値段)
使い始めて随分たつ (約 9 カ月)が、実際の使用(週末のみ)は3 カ月くらい。 走行距離 2,800 km でスローパンクが始まった。 6 bar 入れて 24 時間後に 4 bar 位に減っている。
その日の行き先や気分でホイールを交換しながら使用するので、パンクまで結構な時間がかかった。 1-2 週間空気を足しながら様子を見たが、少しずつ漏れる速さが早くなっているようなので修理することにした。
熱融着させるのが一番良いだろうが、袋状の物に融着するよい方法が思いつかない。 ライターであぶって指でつまむというのを、以前に Youtube かなにかで見た気がするが、応急処置にしかならないだろう。
パッチキットも同時に購入していたので修理してみることにした。ブチルチューブでは顔の鼻と上唇の間あたりに チューブを近づけるとパンク箇所がわかるのだが、(伸びると駄目になる) TPU ではあまり膨らませられない ので良くわからない。仕方がないので丁寧に水調べすると2箇所も穴があった。
パッチキットの説明書には、
1) 0.5 bar以下。 2) アルコールワイプで拭く。 3) チューブ糊( Rubber Cement, Hopson Tyre Repair と書かれている)を塗る。 4) 1分乾かす。 5) パッチ( TPU チューブの端切れを丸く切り抜いたもの)をつけて1分押える。 6) 30分待つ。
と文章ではなく、絵で書かれている。
キットの糊は慣れ親しんだマルニなどのラバーセメントの匂い (ヘキサン) ではなく、どちらかというと セメダインC (アセトン) のような強い匂いの接着剤で、塗ると溶剤で TPU チューブが膨潤するのがわかる。 また、チューブの端切れを接着するので(ブチルチューブなどの場合と同様に)、パッチとチューブの両方に 糊を薄く塗る必要がある。
加圧される TPU の薄いフィルム同士が、この接着剤で本当に付くのか、かなり怪しく思っていた。 添付の接着剤が、一般的な硫化剤入りのゴム糊のように思えるからだ。
修理後に 6 bar 入れて 24 時間経過後に 0.3 bar 位の減少。2週間使ったが、今のところパンク穴は塞がっている。
価格評価→★★★☆☆(ゴム糊の値段として。) 評価→★★★★☆(パッチキットの評価、しばらく使ってみないとわからないので -1)
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