購入価格 ¥180000(だったかな
・カタログや各ショップの記事を見て気になっていたたこと
・普通のクロスバイクもなにかシャクだと思っていたこと
そういった事により購入を決意
・ノスタルジックな見た目のちょっとイカしたクロスバイク
・重い代わりに実用性の高いクロスバイク
おおよそこんな事をイメージしていた
こいつはそんなもんではない。まさしく当時のロードスター。
「20世紀前半のヘビーデューティーな実用車」そのものなんだと思う。
外観
まずこの自転車は物理的にデカい。
・タイヤサイズはロードよりちょっと大きい700*38B
・見るからに頑丈そうなキャリアと泥除け
・サドルと同じくらいの高さに合わせたプロムナードバーハンドル
・スプリングいっぱいのBROOKS B33サドル
前から後ろまでボリューミー。
堂々とした立ち姿でカーボンロードにもクロモリロードにも負けない存在感がある。
押して歩いても窓に映った乗った姿をみても、これはこれでサマになっているんではなかろうか。
性能・装備
重い。23kgあるからいわゆるママチャリよりも重い。
この重さは速く遠く走ろうとする気持ちを奪っていく。
そう、スポーツサイクルではない。
しかし、速くはないが、シティサイクルでもクロスバイクでもない。
かといって、その中間でもない独特の走りは不思議な楽しさにあふれている。
・サドルをちゃんとした高さに合わせて、ハンドルを同じくらいに高くする。
そうすると堂々と直立した姿勢で自転車に乗れる。
BBハイトが330mmと高いこともあり、視線が高く周りがよく見える。
これが中々快適で安心感を生む。
これは確かに「エレガントなアップライトライディングポジション」である。
・大きなタイヤで豪快に転がし、路面を選ばない走行性能。
河川敷の砂利道や狭山湖周遊道路の様な場所でも走れる。
幅の広いハンドル、長いホイールベース、寝たヘッドアングル
これらもどこでものんびりと安定して走れる走行性能に寄与しているはずである。
・チェーンケース、コートガード、泥除けを装備し、服装を選ばず乗れる。
先述した直立した姿勢もあり、コートを着てもバタつかない。
・オートライト/頑丈なキャリア/両スタンド/フレームポンプは日常使いとして便利
しかし、ボトルケージが付かないのは注意。ハンドルにつけましょう。
フレームとハンドル周りの剛性感も十分でヤワさを感じないから、体を安心して自転車に預けられる。
大径タイヤを転がす、結構豪快な自転車である。
平地なら20~25km/hを維持するのがいいと思う。ママチャリよりは速い。
上りは内装5段で必要十分(かな?)。ヘロヘロでも何とか粘って登ろう。
脚はきついが姿勢が楽なので背中や首の負担は少ない。
そういう意味で言えば長時間向き?
(距離が稼げないから、サイクリストのいう長距離向きとは言えないだろう)
1日で85kmほど走ったが、朝早く出ても1日100kmくらいが限界。
ただ、朝から晩まで走っても脚が疲れる以外の不快感はなかった。
総評
速くはないがカタログの謳い文句にウソはない。
ミニベロの様な気軽さや可愛さはないが頼もしい自転車である。
ゆっくりマイペースで走ってこそ良さのわかる滋味のある自転車といえるだろうか。
実用車としての性能は高いから、贅沢なママチャリとして乗り回すのもいい。
「実用車」というジャンルが、趣味自転車として分かりやすい高性能を持たず、ある意味
「趣味自転車としての実用性がない」というところが面白いところではないだろうか。
きっと新しい自転車の楽しみを教えてくれるはずである。
価格評価→★★★★★
(このしっかりした作りは価格以上の雰囲気を感じる)
評 価→★★★★☆
(自転車の新しい楽しみを教えてくれたけど、もうちょい軽くならないかな)
<オプション>
年 式→2021年
実測重量→23kg
写真の
フレームバッグ
ボトルケージ
パニアバッグ
は付属いたしません。