購入価格 ¥4500
MAXXIS DTHを履いてみたら、乗り心地がかなり良くなり満足したのだが、最後まで迷ったHookWormならどんなだろうと試してみることにした。
「重っ」
それがフックワームの第一印象。
さもあらん、
DTH 20×1.75 ケプラービートが340g
HookWorm 20×1.95 スチールビートが790g。
私がどちらにするか迷った最大の理由がこの重量だった。
もうひとつ、このタイヤの特徴と云えるのがトレッドパターン。
写真を見れば一目瞭然だが、真っ直ぐな溝が一本もない。
そして,この溝の深さ。つまりはそれだけタイヤそのものが厚いということだ。

この厚さの影響もあるだろうが、406にしてはビートを上げるのに少し手間取った。
そこは406なので、もちろん手だけで上がったが、スチールビートの1.1~1.25ぐらいのタイヤに比べるとかなりコツと力が要る。

走ってみると予想以上に良く転がる。
出だしの加速はイマイチだし、この重さなので、登りも向かないだろうが、街乗りの転がりだけならDTHより上だろう。
そこで私が思い当たったのは、このタイヤはBMX用の中でもパークライド向けであるということ。
あくまでもアスファルト向けのスリックタイヤだし、重心は上にあるより下にある方が安定するだろう。そして軽いタイヤよりも重いタイヤの方が遠心力も働くので転がりやすい筈だ。
つまりはこのタイヤは確認犯的に重いタイヤなのだ。
我々、一般の自転車乗りは「いかに軽いか」にばかり注目しがちだが、重さを武器にするタイヤというのもある、ということだ。
ところで、私の使用している自転車は406用フレームなのだが、HookWormはタイヤそのものに高さがあるので、フレームによっては干渉するかもしれない。
外径はほぼ451と同等になると思われる。
この大きさにより路面からの突き上げがかなりマイルドになりアルミフレームとは思えないくらいに改善したので、総合的に見ると街乗り向きのタイヤと云えるだろう。


価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★