購入価格 ¥2180(フロント) ¥2090(リア)
◆製品概要
キャットアイの超小型の充電式セーフティライトです。
金属製ボディでフロント用、リア用があります。
前後セット販売はなく、フロントとリアがそれぞれ単体で販売されている物なので、本来は別々にレビューすべきなのでしょうが、どちらも殆ど同じ内容になってしまうのと、こういった統一感のある製品は前後揃えて使う方も多いと思うので、今回はあえて前後まとめてレビューさせていただきます。
◆外観
外観は、金属製の本体、パッケージも含めて同社のボタン電池式モデルのオーブとそっくりです。
オーブに充電式モデルとボタン電池式モデルの2種類が存在する事を知らなければ、間違えて手に取ってしまいそうです。
本体に充電端子のキャップやスイッチボタンはありません。
本体を緩めて台座部分から外すと充電端子が現れる構造になっており、オンオフやモード切り替えはレンズ自体を押し込む形なので、外観は非常にスッキリとしています。
ちなみに、レンズの色以外はフロント用リア用で同じ形に見えますが、リア用はシートポストにつけた時に水平になるよう、ゴムバンドに角度が付けられています。(写真)
◆使用感
【明るさ・モード】
ボタン電池式のセーフティライトよりはマシという感じでしょうか。
パッケージにはデイライトとして使える事を示すアイコンが書かれているものの、個人的にはデイライトとしては少し力不足だと感じます。
点灯モードは【常時点灯、ラピッド、点滅】の3種類です。
キャットアイのラピッドモードと言うと、素早くランダムに点滅する派手な発光パターンを想像しますが、本製品のラピッドモードは単純な若干速めの点滅です。
個人的には【常時点灯、点滅、スロー点滅】と表記してくれた方がしっくりきます。
【ランタイム】
ガシガシ使うには物足りません。
公称値ではフロントが『点灯3時間、ラピッドと点滅が共に6時間』。リアは『点灯2.5時間、ラピッドと点滅が共に5時間』です。
実際に点灯モードで測ってみたところ、フロントは約4時間、リアは約3時間弱で消灯しました。
公称値より長持ちするのはありがたいですが、それでもやはりちょっと短い…
普段使っていても、気づくと力尽きている事が多々あります。(サブ用途なので走行中に電池切れになってもあまり問題ないですが)
充電時間は、電池容量がわずか70mAh(本体に表記)しかない割にやたらと長く、私の手持ちの充電器では空の状態から大体2時間45分かかります(公称の充電時間はさらに長く3.5時間…)
この容量ならせめて1時間くらいでサッと満充電になって欲しいのが本音ですが、そうするとコストがかかるのでしょうか。
ちなみに説明書では一切触れられていませんが、電池残量が減ってくると充電ランプが赤く点灯し、電池残量警告ランプとして機能します。
ただ、リア側の場合はライト発光部も充電ランプも共に赤で非常に見にくいですし、警告ランプが点いてから消灯するまでの時間が短いので、実使用時にこの機能が役に立つ場面はほぼありません。
ランタイムが短い事もあり、1回でも使ったら素直に充電しておいた方が良いでしょう。
【防水性】
悪天候で使っても不具合や不安感は全くありません。
構造上、充電キャップが不意に外れて浸水するような事はあり得ませんし、レンズ兼スイッチ部分も特に水が入る気配はありません。
防水に関しての安心感は高いと思います。
【その他使用感】
ライト本体部分を回転させることができるので、ハンドルだけでなく小径車のステム部分にも取り付け可能です。
小型でデザインもシンプルなので悪目立ちしにくく、どんな場所に付けても比較的馴染みやすいでしょう。(写真)
◆気になるところ
充電時に本体を外す際、防水パッキンの抵抗で回転が重めなのに加えて、本体が小さく表面がツルツルしているため、力を入れにくいです。
頻繁に使うと充電がだんだん面倒に感じてきます。
特に冬場に手が乾燥していたり、悴んでいると気になります。
ハンディライトのように本体に滑り止めの表面処理をするだけでもかなり付け外ししやすくなると思うのですが…
◆まとめ
セーフティーライトにありがちな安っぽさはなく、全体的にしっかりとした作りで質感も高いです。
しかし、ランタイムが短すぎてロングライドには不向きですし、毎日の通勤通学のような用途ではノグやレザインによくあるケーブルレスのUSB直挿しタイプの方が断然使い勝手が良いわけで…
私は週数回サブライトとして大体1時間使う程度なので、スペック面の物足りなさや充電の面倒さはそこまで気になりませんが、総合的に見ると人や用途を選ぶ性格の製品かもしれません。
価格評価→★★★☆☆(高いとも安いとも思わない)
評 価→★★★☆☆(ボタン電池式並のサイズで充電式なのは嬉しいが、全体的な性能のバランスはあまり良くない)
<オプション>
年 式→
カタログ重量→25g(実測重量23g)