購入価格 ¥30,000
以前投稿したカーボンハンドルでのリクセンカウル化にあたり、装着したフロントバッグです。
このPALOMA自体がリクセンを前提としているので、バッグにリクセン純正のアタッチメントが付属してきますが、付属してくるのはバー径1インチ前後用のクランプパーツです。
オーバーサイズのハンドルに装着するなら31.8㎜用のクランプを別途購入しなければなりません。
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① 各所クリアランスなど
② オフロードで
③ ロングライドで
④ 街乗りで
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①クリアランスなど
容量の割には比較的横幅がコンパクト(26cm)なので、ドロップハンドルのブラケットを握る手にも余裕があり、良い収まり具合です。
そして、このバッグで何より良かったのは、フロントタイヤとのクリアランスです。
バッグの下端は、概ねハンドルバーから7~8cmほどの位置にくるので、ヘッドチューブ短めのロードレーサーや、ステムを下げたポジションなどにも対応できるのではないでしょうか。
バッグの底、およびサイド四方に取外し可能なプラの芯材が入っているので、空荷状態でもバッグはシャキッとしたまま垂れ下がることもありません。
いままで使っていたモンベルのフロントバッグだと、フロントタイヤにバッグの底が擦って穴が開いてしまったのですが、このバッグに換え、その心配は無用となりました。
ただし、バッグ上端はハンドルトップから10cm前後上にくるので、ライトやサイコンなどのマウントは工夫する必要があります。
②オフロードで
「ワイヤーで吊り上げる」というリクセンの固定方式のため、バッグは下向きには振られにくいのですが、上方向には振動などで簡単に振られます。
とはいっても、グラベル遊び程度では特にハンドル操作に支障が出るような振られ方はしません。
雨天のグラベルも走行しましたが、上部からの浸水、底部からの水沁みなどもなく、無造作に色々なものを突っ込んでおきやすいです。
生地はX-PACという防水性の高い素材のようで、オルトリーブのように「いかにも防水です!」という雰囲気のない、カジュアルな見た目です。
防水性能ではオルトリーブほどではないでしょうが、いまのところ、通常使用で浸水することはなさそうです。
容量の面でも、山深いグラベルへ突撃する場合は携行食のほか、ニップル回しや、チェーンツール、タイラップ、ビニルテープ…と何かと装備も増えてきますが、それらを飲み込んで余りある収納力です。
(写真:飲むヨーグルト1L、白菜1/4、そば、納豆etc…)
なお、バッグ含め、マウントの耐荷重は7kgのようですが、2,3kg越えてくると明らかにハンドリグンがモッサリし始めます。ハンドル幅の拾いフラットバーかならそれほどではないのかもしれません。
③ロングライドで
ランドナー時代にもよくフロントバッグを愛用していましたが、やっぱり補給食はフロントバッグに入れておくのが食べやすくてグッドです。
エアロ的によろしくないのは間違いないですが、30km/hそこそこの巡航では全く違いがわかりません。
事前に大量のオヤツを買い込んで出発することで、つまらないコンビニ休憩などが大幅に減るため、ロングライドでのトータルタイムはエアロロード以上に大幅に削減することが可能でしょう。
何より、山道では立ちこぎを多用しますので、中~大型のサドルバッグよりフロントバッグの方がリズムよく快適にライドしやすいです。
④街乗り
もっぱら普段使いで活躍しています。
先の写真のように蓋をあけっぱなしでも走行できるので、簡易な前カゴ替わりにしてちょっとした買い物にも使い勝手がいいです。
BLUE LUGさんで販売されているマルチストラップを付けると、買い物中も肩に斜め掛けして持ち運べるうえ、走行時にくしゃっとバッグの中につっこんでも場所を取らないのですごく便利です。
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また昨今の社会情勢にあって、街の美味しい料理屋さんや居酒屋などは、続々とテイクアウトメニューを初めていますが、そういうところってなかなか駐車場がありません。
そんなとき、このバッグを装着してロードバイクでサクッと買い出しに行けるのは大変便利です。
ロングライドのみならず、地域社会すらも支えることができる(?)、なんとも素敵なバッグであります。
価格評価→★★★☆☆(高い)
評 価→★★★★☆(防水だけどもカジュアルな見た目が気に入れば)