購入価格 ¥2,000
幼子を持つサイクリストの夢であろう「バーレー」。
この度、つい我が家にこのシンデレラの馬車がやってきました。
しかし、このバーレーを牽引するにも乗り越えなければならない壁がありました。
というのも、バーレーの牽引フックは、クイックリリースやママチャリなどのホイール固定シャフトに共締めすることを前提に作られているからです。

牽引フックの穴径はちょうどΦ12㎜なので、スルーアクスル自体との相性は良さそうなのですが、いかんせんフレーム側に臼状のヌスミが入っているため(ほとんどのアルミ&カーボンフレームがこの形状のエンドじゃないでしょうか)、クイックリリースのように、シャフト共締めという方式をすると、適切な固定力が得られなくなります。
↓リアバックを後ろから見た図(適当)

そこで、スルーアクスルユーザーのために、バーレーから専用に販売されているアクスルがこれです。

しかし、我が愛車superXはアクスル規格の中でもマイノリティ中のマイノリティ、キャノンデールのダブルリードに魔改造されており、バーレー公式のアクスルでは対応不可です。
おそらくいつまで待っても、バーレー公式でダブルリードのアクスルが出てくることはないでしょう。
※他にもサイドスタンドと同じ方式でリアバックに取り付ける「クラシックヒッチ」なるものもあるようですが、カーボンフレームでは当然使えません。
そんな(一部の)迷えるキャノンデーラーの救世主となるのが、DAVOSスルーアクスルなのです。

このDAVOSアクスル、そもそもはキャリア用のダボがついていることがウリで、ダブルリードを含む豊富なアクスル規格に対応しているという特徴があるのですが、もう一つ特徴があります。
それはアクスル長さ(もちろん雄ねじ部分も)が142㎜よりもやや長い、ということです。
キャリアを取り付けた際に、様々なフレーム形状に干渉することなくキャリアのセンターが出せるよう、臼状のものとフラットなもの、2種類の形状のスペーサーを用いて、アクスルの左右の出幅を調整することができるようになっています。
つまりは、、、
反ドライブ側にスペーサーを積み、そこに牽引フックを共締めしてやることで、バーレーの牽引フックをフレームに干渉することなく取付できるわけです。
↓DAVOSに換えてみた図(超適当)


アクスルの雌ねじのかかり代も十分確保できています。

この方法は一部のキャノンデーラー(super six、topstone carbon等)以外の方には、さして有益でもなく自己責任な方法ですが、あくまで選択肢のひとつとしてご紹介します。
しかし、このDAVOSスタイルの方が接合部が少なく、剛性・耐久性も優れていそうな気がします。おまけに安いです。
(バーレー:8,000円、DAVOS:2,000円)
実際、愛娘を連れて近所の公園へのお出かけに絶賛活躍中で、いまのところ各所不具合なく走り回っています。

めでたしめでたし。
(このDAVOSアクスルを活用して、ダボ穴ゼロのSUPER Xをフルフェンダー化もできました。それはまた後日。)
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★(娘の笑顔はお値段以上)