PBK購入価格17729円+到着時に1000円支払い
オフロード向けサドルをオンロードで半年間ガンガン使ってみました
【製品外観】

ぱっと見は一般的なロングノーズサドル
スタイリッシュなデザインです
全長266mm
Lサイズなので幅は145mm
重さは138g
全てカタログ値と同じでした


座面とレールの接合部に施されたF1マシンに使われるような最先端な何かで振動を軽減する構造らしいです
分解できないので内部がどうなってるかわからず見た目ではなんとも言えません
座面にクッションはあるにはある、けど硬い。
ここまで硬いとは思ってませんでした
オフロード向けだからと言ってクッションが厚い訳ではなく、軽さを重視したスポーツ車用のサドルなんだなとここで察しました
サドル自体に柔軟性と言うか弾力はそこそこあるのでそれなりにしなります

横座面の形状はサイドがラウンドしていてトップがフラット
完全にラウンドしているわけではないのでセミラウンドと言うのかな?

縦座面の形状はフラットです
ノーズの先端部は他の座面に比べてちょっとだけ柔らかくなっていて、少し下がっています
その為、大きな振動がきても股間を痛めにくい造形です
シートのグリップは至って普通で、意図せず移動してしまう、滑るって事はありませんでした
かと言って全く滑らずスライドさせるのが困難という事も無かったです
ノーズ先端部は材質が違いますが、他の面と大差ありません

流石オフロード向けとでも言いましょうか、サドルサイドにはアーマーらしき物が付いていて、立ちゴケや程度の軽い落車ならシートの破けは防止できそうです
高い物は長く使いたいので、結構大事かもしれません
このアーマーの素材はゴム感は少ないけどほんの少しだけ弾力のある頑丈なプラスチックとでもいえばいいのでしょうか
タイヤのような完全なゴム素材ではなく、かと言ってカーボン樹脂のようなガチガチな感じでもありません
カーボンレールなので7mm×9mmの楕円です
【第一印象】
固定ローラーでポジションを出し、数km実走してみての感想は
まさかの「なにこれクッソ痛え、拷問かよ」でした
乗ってる時の振動はないのですが、乗ってた時の蓄積ダメージと言いますか
坐骨が痛いのではなく肉が痛い。
深夜バスに長時間乗りケツの肉が取れる夢を見てうなされた人の気持ちがわかった気がしました
自転車を降りた後、特に痛かったのを鮮明に覚えています
それから買い直しを検討しつつ短距離をちょいちょい乗っていると3日目くらいから痛みが徐々に気にならなくなりました
ケツの肉が硬い座面に慣れたのでしょうか?
あんなに痛かったのに数日間で全然痛くないという不思議な体験でした
半年たった今ではレーパン無しでも舗装路なら50kmくらい平気です
【ロングライドをしてみて】
装着2ヶ月後に舗装路メインでグラベルをちょいちょい混ぜたロングライドを28cタイヤでしてみた感想です
1日で舗装路230kmグラベル30kmほどの計260kmを走ったのですが、翌日のケツ肉へのダメージはあったものの、
昔の使ってたサドルの時に走った150kmライドの時より明らかにダメージは少なかったので、軽くなるし振動軽減効果高いし良いことばかりでした
ちなみに体重は75kgくらいで、一眼カメラ等を入れた計8kgほどのバックパックを背負っての長距離ライドでしたが、
しなりすぎる、沈みすぎるという事もなく、重量増加による不快感などもありませんでした
体重の増減幅が大きいトレーニーの方でも違和感なく使えると思います
【まとめ】
最初は痛かったですがすぐに慣れ、舗装路での微細振動はほぼ消えました
タイヤがタイヤなだけにグラベルでの振動は当然ありますが、かなりマイルドになりました
私が1番振動軽減効果を感じたのは割れたアスファルトの上です
大きい振動が連続するグラベルよりも細かい振動が多発する場所では特に効果が感じやすかったです
短距離であればレーパン無しでも非常に快適です
サドル沼なんて言葉もあるし、合う合わないがはっきりしている物なので人にオススメするかと聞かれれば、ケツ次第としか言いようがありません
でも、ロングノーズサドルが好きな人や、路面の振動が気になって仕方ない人が買い替えを検討する際には選択肢に入れるのは全然アリ、そんなサドルです
メーカーはオフロード向けとして出してますが、ケツの形に合えばオンロードでも問題ありません
購入する前に海外のレビューを見ていたら
「サイドのアーマーが体を後ろに引いた時に腿に擦れて引っかかる」
みたいな事が書いてあったので試したのですが、腿に軽く触れる感じはしました
腿が太く、ダウンヒル等でこのようなポジションを頻繁に行う方は注意が必要かもしれません
価格評価→★★★★☆(高いけど導入の価値あり)
評 価→★★★★★(現状不満なし)