購入価格 ¥32000ほど
コンパクトハンドルからシャローハンドルへ初めて変更したのでいろいろと書かせていただきます
レース勢じゃないのであまり参考にならないかもしれません
【購入経緯】
最初に買ったロードバイクに付属されていたドロップハンドルがコンパクトだった事からずーーーーっとコンパクトを使い続けてきました
私のコンパクトハンドルの終着点がワンバイエスのグランモンローSLでした
グランモンローSLを使い続けて約2年。下も上もブラケットもどこを握ってもフィットする優等生。
しかしその優等生にも唯一気に入らない点がありました
それは「ショルダーが角ばっている」こと
バックスイープ、アップスイープ各5°の影響か、握った感触が少し尖っている感じがする
決して握りにくいのではないが、長距離ライド時はかなり気になる
と言うのも話は遡ることグランモンローに変更する半年前。
その頃使っていたのはデダのスーパーゼロアルミハンドルでした
友人の勧めで使い始めたハンドルで、なんと言ってもショルダーが手にめちゃくちゃフィットして気持ちが良い
気づけば登りでは上ハンではなくショルダーを握るクセが付いていました
そんなスーパーゼロですが諸事情で変更をしたのがグランモンローSLでした
話は戻りまして
別件でグランモンローを購入したお店に行った所、新商品が。
それがDEDA VINCIのRHMとシャローのハンドルです
当時はハンドルを今後変える気が一切なかったので情報を全く収集していませんでした
「スーパーゼロの新モデルですか!」
と店長さんに聞いたら
「別モデルです!おひとついかがですか!」
と言われたので
「まだ今のやつ使えるんで大丈夫です!でもちょっと握らせてください!」
そんな会話がきっかけで店長私物のVINCIシャロー搭載車に試乗させてもらいました
はじめてのシャローハンドル
下ハンが握りやすくレバーが近い!
ブラケットとハンドルが直線じゃなく窪んでいる?感じなのでそこに手がすっぽり!
ショルダーはスーパーゼロとは別物だけど悪くない!これ良いな
でも今のハンドルまだ使えるし、値段も結構したし、VINCIもたけぇなママチャリ3台分じゃないか
という事で購入を悩む事数ヶ月経ちました
そんな中、欲しかったステムの中古品が販売されていました
WIAWISの90mm6°のステムです
自転車界ではまだまだマイナーですが、アーチェリー界ではお馴染みのアレです
現在のステムは100mm6°
10mmも短くなってしまう
新品も中古も滅多に国内で出て来ない
欲しい、どうしよう、困った、欲しい
せや!!今よりハンドルのリーチ10mmくらい長いのこうたれば解決や!!
グランモンローのリーチは63mm
VINCIのリーチは75mmか
まぁ行けるっしょ!
こうしてステムを購入し、VINCIを買う口実を作ってしまいました
ダメ人間の自覚はあります!!
【外観】

リーチ75のドロップ125のDEDA独自のスーパーシャローって形状らしいです
シャローより各5mmだけ短いみたいですね
エアロのシャローというあまり無さそうなハンドル
サイズは外外の440mmなので芯芯だと約420mm

ハンドル全体の重さは付属してきたケーブルガイド込みで263g
付属のカバーは小さなボルトで固定されていて2つで15g

カバー無しだと245g前後と言った所でしょうか
クランプ径はDEDAお馴染みの31.7mm
色んなところでなんやかんや言われてますが、『ハンドルとステムは規格合わせろ』が基本です
私みたいにクランプする側が31.8、される側が31.7ってのは間違っているのでやらないでください
良い子は真似しないでね
麻薬とクランプ差0.1mmはやっちゃダメですからね
絶対にやるなよ!!
大事なのでいっぱい言いました(コレデヨシ)
私はダメ人間なので気にしません。
行けるっしょの精神です。
31.7mmの幅はサイドのカバーを外すと約85mm
サイドのカバーは約14mm×2個
中央にステムをクランプします
その中央のスペースは約56mm専用ステムがその幅になってるそうです
さて、使用するステムのクランク幅は約43mm
カバーをつけた状態でステムサイドに約6mmのスペースが空きます
レックマウントの両持ちナローアームが余裕でつくスペースがありました

専用ステムを使用しなくてもレックマウントでサイコンを前に出しちゃえば
見た目はそんなに気にならないなと思いました
空力?知らない言葉ですね
完全内装フレームに全く興味がないので詳しい事は知りませんが、ケーブル完全内装が可能らしいです
むしろそれがこの製品の売りらしいです
そんな私のような完全内装に無関心な人でもVINCIの場合はケーブルがハンドル下からさせるのでご安心ください
カバーを外せばアクセサリーのマウントになりますが、クランプ幅の狭いスーパーゼロTTバーを付けることが可能のようです
【組み付け】
油圧ディスクブレーキ車に取り付けました
完全内装フレームではありません
シフトインナーワイヤーが通せるガイドがレバー側とハンドル裏に通っていたのでハンドルの内装は容易です
レバー取り付け部の穴、ハンドル裏の穴、共に狭いですがオイルホース1本Di2ケーブル2本を通せました
結構ギチギチです

エアロハンドル故にサテライトスイッチは固定しづらいです

某所で紹介されていた「おゆまる」を使う方法がベターかな?
何か良い方法がないかと現在試行錯誤中です
今まで使ってたブレーキホースがほんの少しだけ長めだったので古いオリーブを切除してホースを再利用したのですが、
ブレーキ側でホースを固定しているのでSTIへの接続がかなりきつかったです
STIとホースを接続するボルトが斜めに入ってしまい20分くらい手間取りました
なのでVINCIを組み付ける際には
・ホースを新しい物に交換
・ホースをフレームへ内装
・ハンドルへホースを内装
・STIへホースを固定
・ハンドルにSTIを装着
・最後に長さ調整をしてブレーキへ固定
この手順で作業するのが良いのかなと思いました
(実際メカニックさんはどうやってるんだろう?)
【使用感】
剛性は高めです
けどすっごいガチガチの超高剛性というわけではありません
適度にしなります
以前少しだけ使ってたメトロン4Dに結構似てるかなと思いました
専用ステムでないためクランプ位置がメーカーの想定より中心になった事が剛性に影響するかな?と思ってましたがそんな事もないようです
割と長い期間使ったグラモンローSLとの比較になりますが、基本的にVINCIはどこ持っても持ちやすくはあります
ですが、下ハンの握り心地はグランモンローSLに軍配があがります
SLのあの絶妙なカットは本当に握りやすい
ただ、下ハン時のブレーキ動作はシャローのVINCIが良かったです
とにかく指がレバーに近い
安心安全は正義
ショルダーは言うまでもなく圧倒的にVINCI
今までの不満が解消されました
上ハンも面積が広いVINCIが好みでした
このハンドル、GRXのDi2レバーST-RX815と相性が良いように思いました
ブラケットを握った時のシャローハンドルはその形状ゆえに親指と人差し指の付け根が痛くなるらしいのです。
たしかに前傾は深くなりますが、ST-RX815は他のDi2レバーとは形状が違うせいか全然気になりませんでした
むしろ今までより疲労感も少なくなり非常に快適です
【まとめ】
シャローの形状により前傾姿勢が以前より少しだけ深くなりましたが、違和感は全く無く快適性、安全性が向上しました
最近では仕事の都合で基本ナイトライドがメインなのですが翌日の疲労感が少なくなりました
私みたいにコンパクトハンドルしか使った事ない人はDEDAのスーパーシャロー形状のハンドルを一度使ってみる事をおすすめします
移行しやすい形状ですし、何か発見があるかもしれません
ちょっと調べた感じですと現状このハンドルしかスーパーシャロ―はないようですね
ラインナップ追加に期待です
【おまけ】
ハンドルのパッケージはナイロン?の袋でした

ハンドルレビュー書くついでに袋も見てみようと思い、手に取って見てみると衝撃の事実が!
袋の底の縫い目に何かが付いている
もしや!!!と思い袋の取り出し口に付いている紐を袋の底に持っていくとジャストサイズ

片紐の簡易なバッグとして利用できる事が判明
しかも袋を裏返してみると、防水されている感じでした

縦55cm、底面の直径19cm程の円柱形
開口部が絞られるのでサイズは約15リットルほどでしょうか
(間違ってたらごめんなさい!)
背負うのにちょうど良い感じです
無理なく折りたたんだらこんな感じでした

ハンドルに折りたたみ収納可能なちょっとした防水バッグが付いてくるとはなんと粋な計らい
内容物が取説だけだったのでレビューの為に手に取らなければ気づきませんでした
ありがとうCBN!ありがとうDEDA!ありがとうカワシマサイクルサプライ!
価格評価→★★★★☆(ちょっと高いけどバッグ付き!)
評 価→★★★★★(物はかなりいいです)