購入価格 ¥0 Swift Industries のバッグに付属
フロントバッグカテゴリーに投稿しようか悩みましたが、小技扱いで投稿いたします。
本投稿は完全にメーカー推奨外ゆえ自己責任です。しかしこの方法を用いれば、カーボンハンドルでも問題なくリクセンカウルが運用できると踏んでおります。
既にハードコースで実戦投入して無事帰還していますが、これからも人柱として長期検証していきます。
それでは…
『最強のパパチャリを組む計画 ~フロントバッグ篇~』
0.前置
リクセンカウルのフロントバッグとKLICKfixシステム。
キャリア・バッグの超大御所ですので、機能面の優位性はわざわざ書くまでもないでしょう。
私も自転車を始めたころ、10年ほど前からずーっと興味はあったのですが、パパチャリを組むにあたり、ようやく導入となりました。
よりによってカーボンハンドルで。
もちろんカーボンに使ってはいけないのは知っていましたが、いつもどおりまぁなんとかなるやろの精神で見切り発車。色々と試してみたらやっぱりなんとかなりました。
これで愛する娘と一緒にピクニックにだって行けます!
1.メーカー推奨方式
リクセンカウルのハンドルバーアタッチメントは、プラスチックのクランプとワイヤーにより固定する方式です。

(メーカーサイトより引用)
ちなみにこの方式で、プラスチックのクランプはハンドルに対するピン支点的な役割を果たすに過ぎず、固定力はそれほど必要ない部分です。
対してバッグの重量を支えるメインのパーツはワイヤーです。
ワイヤーがステム下側に引っ掛かり、ステム両脇を通ってハンドルを押さえつけ、アタッチメントを上から吊るしているような構造です。
したがって、ワイヤーという細い部材にバッグの荷重が集中してしまいます。
メーカー的にもNGですが、アルミや鉄と比べてせん断に弱いカーボンパイプには向かない固定方式なのは間違いありません。
2.cabbage方式
特に特殊な工作やパーツの必要はありません。超簡単です。

ワイヤーをステム上部で左右クロスさせます。
こうすれば、ワイヤーはハンドルバーには一切触れることなく、ステムのみで荷重全てを受けることができます。ステムの強度であれば特に問題ないでしょう。分厚いアルミですし。
なんとなくそんへんに転がっていたシリコンのネジネジを巻いてみましたが、ステムの傷さえ気にしなければこれも必要ないですね。
もちろんプラスチックのクランプにかかる荷重は減りませんが、人間様がフルパワーでもがいた時にステムクランプ部にかかる負荷に比べれば、全然大したことはいでしょう。
接触面もそれなりに確保されていますので、よほどな超軽量カーボンハンドルでもない限り問題ないのではと思われます。
※ケース的には稀ですが、スレッドステムでカーボンハンドルを使う場合はこの方法は使えません。
3.実用してみて
とりあえず、初っ端からハードにシェイクダウンしてきました。

四国西部最強の林道「林道大座礼線」に持ち込み、数十キロのグラベル(というか岩場)で飲み物、食べ物・衣類を詰め込んでガタゴトいわせてきましたが、ハンドルまわりはしっかりいつも通りです。
いままでどうしてもフロントバッグが必要なときは、モンベルのアレを使ってましたが、ハードな路面での安定感はやはりリクセンです。
そして取り外したときも意外と目立たないので、普段からアタッチメントだけ付けっぱなしでも、個人的には気にならないなと思えます。
4.重量
アタッチメントの実測重量(ビス・ワイヤー込み)は115g。
対してリクセンカウル装着に伴い、取り外したレックマウントのサイコンマウントが70-80gほど。
+40gでフロントバッグが装着できるようになったので、カーボンロードに用いても重量をそれほど犠牲にしないカスタムかと思います。
サイコンに関してはレックマウントにかわり「独自の超軽量マウント方式」を採用し、その後もいい感じで使えているので、また小ネタで投稿するかもしれません。
【余談】
バッグはリクセンカウルではなく、Swift Industries パロマをチョイスしましたが、機能性、オサレ度ともに素晴らしいものですね。
価格評価→★★★★★(この方式自体はタダ)