購入価格 ¥852
SPD/SPD-SLペダルへ取り付けて簡易フラットペダルにするパーツです。
このレビューでは片面フラット2穴SPD"ライトアクション"ペダル、「PD-EH500」との組み合わせでの感想になります。
SPD-SLのあるいはライトアクションではないSPD、フラット面なしSPDなど、使用しているペダルにより感想が大きく異なりますのでご注意ください。
カタログ上での変化は反りを加味して厚み+15mm。片側+35gの増加数字だけ見ると許容値かなといったところ。
靴に合わせてペダルの交換(に伴う洗浄やグリス塗布)がなくなるのは魅力的です。
しかし実際に取り付けると2穴SPD方式の構造上かなり実用厚みが増えます。
ペダル軸からPD-EH500の踏み面までは大体12mmくらいなのですが、フラットクリート装着面はなんと・・・軸から約30mm離れることになります。
右写真はSPDシューズでクリートキャッチしたものです
SPDシューズとペダルを合わせるとフラット面/SPD面ともにほぼ軸から12mm程度になっているのがわかります。
これは本来靴底に埋没しているはずのSPDクリートが外に出っ張っるという、2穴/3穴共用シューズと同じ現象ですね。 当然SPD-SLの場合はここまでギャップは広がりません。
[使用感]
PD-EH500の場合、増加する重みのおかげでもともとあるフラット面が常に上に来るため、通常の靴で履く場合はこのフラットクリートをつけていると何も気にせずに走り始めることができます。ここは非常に良いです。
欠点として下方向にペダルの厚みが増えるため、車体を大きく傾けたり、サイドスタンドの位置によっては干渉に気を付ける必要があります。
また、「ライトアクション」ペダルのため、通常のSPDペダルと比べてクリートリリースに力が要らないことが災いして、フラットクリートの面で乗ると踏み面が動くのがわかります。
つまり、PD-EH500との組み合わせに限定すれば、「ただのカウンターウェイト」になるわけです。
それでも普通の靴でも乗るけど趣味のライドではSPDを使いたいというとき、ペダル交換の手間を考えれば十分な価値はあります。
ただし雨でもガンガン通勤に使う!という運用の場合はペダルのクリーニングが大変なので素直にペダル交換したほうがよいでしょう。
SPD-SLやフラット面なしSPDの場合はまず確実にフラットクリートが下に来るため
ペダルをひっくり返す手間との兼ね合いで選ぶことになりそうです。
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★★☆☆(アリといえばあり、ナシといえばナシ)