購入価格 ¥6000くらい(Amazon)
【最新が最適とは限らない?】
ロングライダーのマストバイと言われたORTLIEBのサドルバッグ(以下<1>と表記します)。その新型(以下<2>)です。
仕様の詳細などはCBNブログで記事が出ているので、ここでは<1>と<2>の比較に絞って書きます。
=価格=
実売価格ベースでいうと、今年(2020年)春ごろまでは<1>の方が2千円ほど安く買えました。
しかし同11月現在、通販サイトでは新品はプレ値になってきています。おそらく廃版になってだいぶ年月も経ったので、在庫が払底気味なのでしょう。
後述するサイズ問題などで<1>に興味がある方は、定価以下で売ってるショップ・サイトがあったら速攻ポチった方がいいかと。
なおオルトリーブは海外通販では買えません。もしかしたら日本語化されていないECサイトであれやこれやを駆使すればいけるのかもしれませんが…。
=重量=
<2>は<1>より本体重量が70gほど軽くなっています。手に持ってもはっきり違いが分かるレベル。ただ、中身をもりもり詰めた場合、70gというのは誤差の範囲ですが。
=収容量=
<1>はS,M,Lでサイズ分けをしていたのに対し、
<2>は1.6Lと4.1Lという表記に変わりました。
<1>のL=<2>の4.1Lとよく言われていますが、必ずしもそうとも言えない気がします。
というのも、マニュアル通りにロールアップした場合、見た目上明らかに<2>の方が<1>より一回り小さいです。実際、<1>にパンパンに詰めた荷物を<2>にすべて収容することはできませんでした。私のパッキングスキルのせいかもしれませんが…。
「退化しとるやんけ!」とエセ関西弁で内心憤慨しましたが、そもそもサイズ表記が<1>と<2>で違うわけですからね…。私みたいなユーザーの不満をはね返すために変更したのかもしれません。
バックルに可逆的な改造を施したユーザーさんのブログを参考に、私もDIYをしたところ、一応ほぼ<1>=<2>と言えるレベルにはなりました。
=その他の仕様変更=
・<1>でバッグ内部に飛び出していたごっついボルトは、<2>では(比較的)引っ込んでいます。ただ、ボルトはDIYで改善可能だったし、そもそもパッキングを工夫すればそんなに困らなかったので、私にとってはそこまでのプラス材料ではないです。
・<1>ではバッグ後端に付いていたバックル(留め具)が、<2>ではサイドに付きました。これにより荷物を多め・重めに積んでも本体が垂れにくくなり、タイヤと擦るリスクが減りました。擦れるとすぐに穴が開いてダメになるので、そのリスクが減ったのはありがたいです。
他方、<1>ではバックル付属のDリングとサドルレールに、細くて短いワイヤー錠(クロップスとか)を掛けると、本体や中身の簡易的な防犯対策ができたのですが、<2>ではできなくなりました。
=必要クリアランス=
最重要ポイントです。
バッグ本体側のアタッチメントは取付位置を4段階調節できる…というのは<1>と<2>で共通なのですが、<2>は<1>と比べてシートポスト側に寄せられなくなっています。その差、数ミリ~1センチほど。
これにより、サドル後退量が少ないうえに、尾灯など他のアタッチメント・マウントもサドルレールに付けている人だと、<1>ならギリギリ装着できたけど<2>はダメだった…ということが起こり得ます。
そんなマニアックな悩みを抱える人がどれほどいるんだ…という気は我ながらしますが、とりあえず私がそうでした(笑)。ミリ単位であちこち調整してなんとかなりましたけど。
なお<2>は<1>と違って、バッグ本体に直接尾灯を付けることが可能です。しかし私は夜間走行は多いものの、サドルバッグ自体の使用頻度は極めて低いため、その作戦は取りたくありませんでした。
=総合=
ほとんどの人は<2>を買った方がいいと思います。
ただ、とにかく収容量重視!という人や、サドルに他にも装備を付けたい人は、<1>も視野に入れたほうがいいかもしれません。市場から消える前に。
価格評価→★★★★☆(値段の割に耐久性はあんまりなのでマイナス1)
評 価→★★★★☆(なんやかんやで良品ではある)