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鞍岳(くらたけ)は阿蘇北外輪山の外縁、北西の端にある標高1118mの山。
この山にも阿蘇外輪山ミルクロードに上がる道がある。
交通量の多いミルクロード二重峠の登坂区間の回避ルートとしてだけでなく、本格的なヒルクライムスポットとしても楽しめるルートです。
~スペック~
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菊池市 旭志伊坂交差点から頂上まで
距離 15.7[km]
標高差 903[m]
平均勾配 5.8[%]
菊池市 四季の里の交差点から頂上まで
距離 6.9[km]
標高差 520[m]
平均勾配 7.5[%]
ミルクロード沿いの電波塔付近から頂上まで
距離 5.2[km]
標高差 73[m]
平均勾配 1.4[%]
菊池市側入口標高 102[m]
四季の里の交差点の標高 485[m]
ミルクロード側入口標高 932[m]
頂上の標高 1005[m]
全長 20.9 [km]
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※旭志は(きょくし)と読みます。
まずは山の中腹にある、『四季の里ふれあい動物園&四季の里旭志』を目指します。
国道325号線沿いの道の駅旭志がある交差点の1つ北隣、旭志伊坂交差点から菊池グリーンロードに入り鞍岳方面へ向かう道が一番分かりやすいです。
ただこの道、のどかな景観が気持ちいい反面それなりにアップダウンがあります。
序盤は脚を使わないようにするのが吉。
近くの川沿いに走ればちょびっとだけマシかも。(道がややこしいんで私はあまり使いませんが...。)
菊池グリーンロードを約6km進み、四季の里の案内標識に従って右折。
ここからは菊池グリーンロードから離れ、鞍岳ルートの最高地点まで道なりに真っ直ぐ。本格的ヒルクライムの開始です。
序盤はそんなにキツくも無いですが、傾斜は徐々に増えていく。
茶畑が見えて来る頃にはそこそこ高度も上がってきているので、振り返ると結構いい景色。
四季の里のすぐ下辺りの傾斜が一番キツいので、ここさえ越えてしまえば楽になるかと思います。
さて、四季の里の交差点に到着しました。
交差点脇にはインパクト抜群の門番(?) 錆の塊と化したウォンバット君が居ます。
かつて子供たちを乗せて走っていたようだ。
これぞ草ヒロと讃えたい堂々たる佇まいに思わずペダリングを止めた。
四季の里は温泉、キャンプ場、プチ動物園が一緒になった公園のような施設で自販機もありますのでちょっとした補給なら可能ですよ。
鞍岳へ向かうには正面の道へ入っていきます。
入口脇にはこの道の正式名称、林道新山1号線のポールがあります。
話が少し逸れますが、交わっている道は二重の峠方面と菊池渓谷方面を結ぶ山腹の道。
こちらも通行量皆無で気持ちの良い道なのでおススメです。
小道に入ってしばらくは、四季の里旭志の公園やキャンプ場の脇を上っていきます。
キャンプ場を通り過ぎると細い分岐。
登山道や砂防ダムへ向かう道なのでここには入りません。
右折気味に道なり直進です。
近くに登山客向けの無料駐車場もあります。
駐車場を過ぎると人の気配が一気に消え、森の中をとにかく淡々とひたすら上る道になる。
路面は割と綺麗ですのでロードでも普通に走れるかと思いますが、時々穴が開いているので注意。
路肩は森のブルドーザことイノシシの土木工事が年中無休で行われているのでボコボコになっています。(笑)
坂の傾斜は少しずつ緩くなっていきます。
四季の里の下の傾斜を越えた後だと、傾斜が緩まる分距離が長いなぁという感覚にすらなってくる。
時折熊本方面や二重の峠方面の景色を見る事も出来ます。
残り3㎞まで来ると東登山道までの距離が書かれた標識が登場。
これが頂上までのおおよその距離となります。
頂上の手前でまた傾斜が増してきて険しい印象に。
いつ終わりが来るのか分かりにくいので精神的にちょっときついかも。
この区間の更に終盤に急に景色が開ける場所があり、外輪山の原野がチラッと見えます。
ここをこなせば頂上に到着です。
厳密には第二駐車場の辺りが頂上ですが、第一と第二の高さは殆ど変わらないので手前の第一の方が見えたらもう安心して大丈夫。
この辺りには小さな休憩所と登山道への入り口があります。
駐車場は登山客向けのもので、四季の森付近で登場した駐車場と同様に無料です。
山の反対側へ下り始めます。
ミルクロード側は殆ど標高差が無く、山を下るというより小さな丘を下るという感覚。
森の中を一旦下って、阿蘇外輪山の牧場の間をゆるーく上り返す気持ちの良い小道になります。
阿蘇外輪山の牧野や原野はどこも原則立入禁止ですがこの道は通ってOK。
風景を写真に撮って人に見せ、北海道に行ってきましたとか、いや実はTDFの平坦区間に選ばれた道なんですよ~とか、言えば信じる人がいるかもしれない。
そういう感じの牧草地帯の風景を楽しめますよ。
ただこの辺り、牧場に出入りする大型車やトラクターが通りますし、そのせいか路面が若干荒れ気味です。
支線を走るとダートもちょびっとあります。
牛のウ〇コも落ちてます。
牧場の作業道を走らせてもらってる感じなので、速度はゆっくりめに、よそ見運転は程々に。
ミルクロードに合流する少し手前に巨大な狛犬(シーサー?)が居てグーグルマップにも載ってたりする。
最後はミルクロードの電波塔の付近に合流です。
~まとめ~
ミルクロード二重峠の交通集中回避と獲得標高4桁級のヒルクライムを同時に行える阿蘇北外輪山登坂ルート。
山の中腹の四季の里までは色々なルートでアクセス可。
ミルクロード側の牧場の間を抜ける道はココニホンジャネーダロな景色で非常に気持ちいい。
路面は牧場付近以外は割と綺麗。
車の喧騒から解放された静かな道で北外輪山へ赴きたいという方にお勧めです。
価格評価→★★★★★(通行無料)
評 価→★★★★★
<お願い>
牧場の小道の脇の牧草地は柵も何も無いですが、私有地で立入禁止です。
牛は疫病防止のためお触り厳禁です。
餌やりやゴミ捨ては以ての外です。
万が一牛と遭遇したときは驚かせないよう静かに通過しましょう。
牛さんは好奇心旺盛でめっちゃこっち見てきますけどそれ以上は何もしてきませんのでご安心ください。
何かやらかしてしまうと走れなくなりますので厳守をお願いします。